
毎年夏になるとニュースを賑わすのは、不幸な水難事故の数々だ。そんな事故を少しでも減らすべく開発されたのが、子供の水没を親のスマートフォンへと知らせるセンサー付きバンド「iSwimband」である。
このiSwimbandにはモードが2つある。泳げる人向けのモードでは、水没してから警告を発するまでの間隔が設定でき、例えば20秒間浮き上がってこなかったりするとBluetooth Low Energyで接続されたスマートフォンへと通知し、警告を鳴らすようになっている。専門家がプリセットした年齢ごとの水没時間設定があるため、それをそのまま適用することも可能だ。
一方、泳げない人向けのモードでは、センサーが水没したらすぐに警告を発するようになっている。これにより、小さな子供やペットが予期せぬ事故に遭う可能性を減らそうというのがiSwimbandの考え方だ。リスクヘッジの考え方は徹底されていて、例えば有効通信距離の33mを超えて電波が途切れたり、運用中に電池が切れたりしても警告を発するようになっている。
開発元のAquatic Safety Conceptsによれば、本ガジェットはあくまで「人目による監視の補強」であり、あくまで実際に監視を行うのが前提条件であるとのことだ。
なお本体はゴーグル/ヘッドバンドタイプかリストバンドタイプの2種類で、電池交換は不可。といっても電池は1年以上持つ使用になっており、1シーズンに1回の購入で事は足りそうだ。1台のスマートフォンで最大8つまでのセンサーを監視することができる。現在はiOSにしか対応していないが、今後AndroidとWindowsPhone向けのアプリも発表されるとのこと。
気になる価格は、ヘッドバンドとリストバンドにセンサーが1つセットとなった基本セットで79ドル+送料となっている。
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