
2013年10月末にリリースされた“スポットコンサル”プラットフォーム「ビザスク」。企業が抱える課題やニーズに対して、1時間から頼めるアドバイザーとのマッチングで応えます。今年3月にはベンチャーキャピタルから資金調達を行い、サービスは順調に成長。ビザスクを運営するwalkntalk代表の端羽英子さんにお話を伺いました。
あらゆる業界・業種の約3,000名の登録アドバイザー
ビザスクに登録するアドバイザー数は約3,000名。機械/電気製品、人材、食品、金融といった業界、また業務では経営/経営企画、生産/R&D、マーケティングなど、様々な業界や業種の経験を持つ登録者が集まっています。その多くを占めるのは、上場企業の役職員や退職した大手企業OB、またフリーコンサルタントなど。
「多彩な分野の方が集まっていることは、ビザスクならでは価値だと思っています。すごく具体的に、例えば、『水族館の人に話が聞きたい』といった要望にも応えられる幅が、ビザスクにはあります。一般的には『顧問』と言われる形に近いですが、それをその時々のニーズに応じて単発に依頼できることが利点です」
企業の新規事業から本社移転まで具体的なニーズに応える
大手企業の中でも、新規事業の部署や、イノベーティブな雰囲気を本社に取り入れたいといったニーズを抱える企業が、ビザスクを積極的に活用しているそう。新規事業の業界調査や市場開拓のヒヤリング、また「本社移転に必要な準備について、経験者に聞きたい」といった具体的なニーズにまで対応可能なプラットフォームに育っています。
また、ビザスクでは独自にアドバイザーを探す他にも、課題のヒヤリングからアドバイザーの選定などを請け負うパッケージのプランを提供。ビザスクの売上げの8割を、このパッケージの契約が占めています。利用法人には、パナソニックヘルスケア、トヨタ自動車、経済産業省など有名企業が名を連ねています。
コンサルティングはあなたにもできること
そもそも、スポットコンサルというのは、欧米ではプライマリーリサーチ(1次調査)と呼ばれる決して珍しくないリサーチ方法。そんな手法を日本にも取り入れようとビザスクを立ち上げた端羽さん。東大の済学部を卒業し、後にMITでMBAを取得。ゴールドマン・サックスやユニゾン・キャピタルで企業投資の経験を積んだ後、ビザスクを立ち上げました。
現在、5名のメンバーから成るビザスクのチーム。もともITには縁遠かったと話す端羽さんですが、34歳になってWebサービスを初めて立ち上げてみて、『人は何歳でも学べる』ことを身を以て体験していると言います。
「『コンサル』という言葉を聞くと、一部の人に限定されたもののような印象を受けるかもしれませんが、仕事をしてきた方の経験はそれぞれに素晴らしく、どれも貴重です。『自分の知識でも何かの役に立つかな?』と尻込みしてしまうような人の背中を押せるサービスにしていきたいです」
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