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シードラウンドには意味があるーービザスク、IPOまでの道のり

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本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載 感染症拡大という不安が社会を包んでいる2020年3月、ひとつの銘柄が東証マザーズに公開された。スポットコンサルという新たな「リサーチのカタチ」を提案したビザスクは、個人が自分の力で活躍できる世界を実現し、今ものびのびと成長を続けている。創業者の端羽英子氏は金融畑から起業サイドに転身した女性起業家…

ビザスク代表取締役の端羽英子氏

本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイト掲載された記事からの転載

感染症拡大という不安が社会を包んでいる2020年3月、ひとつの銘柄が東証マザーズに公開された。スポットコンサルという新たな「リサーチのカタチ」を提案したビザスクは、個人が自分の力で活躍できる世界を実現し、今ものびのびと成長を続けている。創業者の端羽英子氏は金融畑から起業サイドに転身した女性起業家で、先日、日経ウーマンの「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2021」の大賞に選ばれた。そんな彼女が上場までのプロセスで何を選択したのか、いくつかの質問でその過程に迫る。(BRIDGE編集部注:本稿はビザスク代表取締役の端羽英子氏に上場までの道のりを聞いたインタビュー記事の転載になります。質問はサイバーエージェント・キャピタル編集部、回答は端羽氏、です)

Q1:この市場を選んだ理由は

個人が売り手になれる時代。社会的な信用が貯まるようなものが出てきてわくわくしたんですよね。

端羽:「SHARE」っていうオレンジ色の本あったじゃないですか。

個人が売り手になれる時代。社会的な信用が貯まるようなものが出てきてわくわくしたんですよね。個人の稼ぐ力が強くなることがやれないかなと思ってました。それで起業しようと考えた時、当初は個人が売り手になれるECサイトを作ろうとしていたんですね。当時の同僚のそのまた同僚、みたいな方々にECサイトを立ち上げた経験のある方を紹介してもらってビジネスモデルの指南というのですか、1時間ほどいただいたんです。そうしたらそれがすごく参考になって。

リサーチにチャンスがあると

端羽:そもそもファンドにいたので社外の知見が投資検討などに役立つことは分かっていました。業界調査の必要性とか詳しい人に話を聞くことの優位性は理解していましたから、これはビジネスになるぞと。小さな単価から大きな単価までとにかく調査をするんですよね。自分自身が業界調査にお金をかけるものだ、という肌感覚があったのは大きかったです。一人一人がやってきた知見を生かせれば活躍したい個人の気持ちにも寄り添えるし、買い手の気持ちも分かる。

やりたいことが見つかって、最初のハードルは

端羽:問題はアドバイザーの方です。

2015年にようやく5000人のアドバイザーが集まったんですが、そこまではずっと苦労してました(笑) とにかく知り合いづてに探して欲しいとお願いしたり、私たちのサービスに「ビザスクlite(現名称)」っていうのが当初からあるのですが、これはアドバイザーの方々のためのものでしたね。やはりリアルな案件が見えていないと登録してくださらないし、アドバイザーの方々も様々で、こういう案件でリクエストがあるんだ、ということを見せないといけない。それ以外にもあちこち登壇してお話をしたりとか、色々やりました。

Q2:限られるリソース、やらないと決めていたことは

端羽:関係のない受託や私が個人で外で稼いだり、というのはなかったですね。ただ、国の案件は受けました。本業そのものだったので。実は外からお金を頂いた最初の仕事は経済産業省の案件だったんです。成熟産業から成長産業に人の経験が流動化する実証実験というテーマで、これはまさに自分たちの仕事だ!と思って。

スタートアップでよく課題になる「最初のエンジニア」はどうやって見つけた

端羽:(金融畑で)当然こういった開発をする知り合いはいないので、外注で始めなきゃいけないと思ってました。しかし外注するにも勝手が分からないので、知り合いに「目利きをしてくれる人を紹介して欲しい」と出会ったのが、今年までCTOをしてくれた花村なんです。そんなにふわふわした内容だと外注とかできないですよ、プロトタイプでも作りましょうかと言ってもらって、もうそこから離さないぞって(笑) 本当にすごいラッキーだったと思います。

そんなこんなで、最初に開発を手伝ってくれる方がいらっしゃって、正式公開のタイミングでフルタイムになってくれたんですけど、フルコミットするまでの前の時間が1年以上ありました。

当時を振り返ってこれをやっておけば、というものは

端羽:ECモデルのダメ出ししてくれた人に出会うのに2カ月ぐらいかかったので、もっと早く会いたかったですね。当時、ソーシャルランチってあったじゃないですか。あれを使って自己紹介にこれこれこういうサービスを作りたいって書いて、会いに行ってました。あと渋谷のシェアオフィスみたいな場所でイベントスペースがあったりすると、そこで人に会いまくったり。とにかくアドバイスはたくさんもらいました。

Q3:PEファンドでの投資経験者として、最初の投資家をどう選んだ

当時、女性の起業家には厳しい時代でした。成功率が低いとか「子供産んで仕事辞めてる人もいますよね」みたいな意見を言った投資家の方もいました。

端羽:シードのラウンドは意味があるんです。

今で言うエンジェルの存在ですね。私自身は個人でスタートアップ界隈には親しい人がいなかったし、お金だけであれば金融出身の知り合いにいけばよかったかもしれません。でも自分も金融出身なので、金融の人間にはないものを持っている人が欲しかった。スタートアップ界隈のネットワークとか、採用ブランディングとか、メディアとのつながりとか。

例えばメディアでもスタートアップ専門に扱っているような媒体は別として、大手のメディアは資金調達を受けていないとなかなか取り上げてくれなかったりします。日経新聞に取り上げてもらって、ビザスクのサイトを見た方が安心してくれたり。

あと当時、女性の起業家には厳しい時代でした。成功率が低いとか「子供産んで仕事辞めてる人もいますよね」みたいな意見を言った投資家の方もいました。面と言われるとびっくりしますよね。ベンチャーユナイテッドやサイバーエージェント・ベンチャーズ(現在のサイバーエージェント・キャピタル)は女性だからということは一切なかったです。

Q4:最重要指標はどう決める

最初は数字が取れませんので、人を説得できるだけの仮説と「思い」を持ってそれを語れるかじゃないでしょうか。

端羽:公表しているところで言うとアクティブなクライアント数、クライアント毎の単価、アドバイザー数なんですが、実際はもっとすごく細かい数字で管理していて、これは最初からそうでした。数字ってコンパスみたいなもので、例えば売上は階段上に成長していったとしても、伸びてる数字と伸びてない数字が見えてきます。ここは伸びてるからいいけどここは伸びてないから止まっちゃうんだよね、じゃあ解決しようかとToDoに落とせます。とってもロジカルな世界なのでやりやすいんです。

KPI設計で苦労したことは

端羽:最初の一年は暗中模索でした。辛かったのは数字の分析は得意なのに、分析するための数字がないという時期がすごく長く続いて。施策のせいで当たったのか、たまたまメディアに出たから動いたのか、数字が小さいと何でも動きやすくなってしまうので、こういう分析ができない時期に「これに違いない」と思ってやれるかどうかはすごく大切です。

数字が曖昧な時にどうやって推進する

端羽:成熟産業に投資していた経験からも、数字で検証できるレベルであれば心を一つにしやすいのです。しかし、最初は数字が取れませんので、人を説得できるだけの仮説と「思い」を持ってそれを語れるかじゃないでしょうか。思いが強い方がやった方が良い。どうせ失敗するので(笑)ある仮説に対して誰かが強くこれをやりたい!、と思えるかどうかが大切かなと。

Q5:創業時、IPOをどのように捉えていた

スタートアップは事業を作るけど、IPOプロセスで会社を作っていくことになる。

端羽:起業したばかりの時は買収かIPO(株式公開)かについては正直、どちらでもいいと思ってました。

しかし(前職のPEファンドでは)散々、上場コストって高いですよねって言ってましたし(笑)、私達が資金調達したころの日本では大きな買収は起こりにくかった。投資するVCはホームラン狙いですから当然、IPOぐらいしないとその規模にならない。だから最初はお作法的に「IPOします」って言わなきゃいけないと思ってた時期もありました。

でも、事業をやっていくなかで意義が見えてきたんですよね。例えばみんなは嫌うかもしれないけど、働くためのルールとか。スタートアップは事業を作るけど、IPOプロセスで会社を作っていくことになる。だって自分たちを全部ひっくり返してみせて、監査法人さんや証券会社さんから「社会の公器になって良いよ」というお墨付きを貰うわけじゃないですか。これは事業戦略としても大切なことだったし、本当に意味があると思ったのでこれはみんなで目指そうよと。

上場終盤に差し掛かった時期の資本政策で気をつけたことは

端羽:最初から海外を頑張るつもりだったので、2回目のラウンドではDCMさんにリードしてもらいました。それとメガバンク系のVCです。驚いたことに、当時はまだ、サイバーエージェントさんですら大企業からみると(信用度が低い)ベンチャーだと思われることがあって、営業する上においてはやはりもっと固めの名前が必要だったんです。それでメガバンクに株主になってもらいたいと思って、みずほキャピタルさんに参加いただきました。そんな感じで海外、営業、採用、こういう形で非常に明確な期待値を持って投資についてはお話させてもらったのはありましたね。

組織も同時に大きくなる。マネジメントで苦労した点は

端羽:もともとマネジメント経験があったわけじゃないんですよ。そういう意味では、マネジメントすること自体がすごいチャレンジでした。例えば、みんなの前で私はこれをこういう風にしたいんだとか、ここまで言葉にしなきゃ分からないのかとか。何冊も本を読みましたし、色んな人たちの話も聞きましたね。自分が思ってる以上に人には伝わってないとか情報共有がされないと面白くないから、一生懸命やるべしとか、基本的なことを大事にし続けたいと思っています。

元々、リーダーシップというよりは分析が得意な人、という見立てを前職の同僚から貰っていたので、まさか社長やって上場するとはとても思っていなかったと思います(笑)マネジメントってスキルじゃないですか。今はまだ100人規模ですからこれを500人にしたらどうなるか、そのスキルは身につけなきゃと思ってます。

ーーありがとうございました。

【IPOスタートアップの資本政策解剖】ビザスク編〜第1回「Smartround Academia」から

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スタートアップのニュースサイトを運営していると、伝えやすいことと伝えにくいことがある。伝えやすいのは、サービスやプロダクトのローンチなど新しい何かが始まる話。これと対照的に伝えにくいのは資本政策だ。資本政策は一度間違えると後戻りできない。 会社を何度かやった経験から言わせてもらえるなら、失敗を経ることで資本政策の過ちを学んで次に生かすことはできるが、時間というものが何より貴重な資源である我々にとっ…

スタートアップのニュースサイトを運営していると、伝えやすいことと伝えにくいことがある。伝えやすいのは、サービスやプロダクトのローンチなど新しい何かが始まる話。これと対照的に伝えにくいのは資本政策だ。資本政策は一度間違えると後戻りできない。

会社を何度かやった経験から言わせてもらえるなら、失敗を経ることで資本政策の過ちを学んで次に生かすことはできるが、時間というものが何より貴重な資源である我々にとっては、なるべくなら失敗に要する時間の浪費は回避したい。

失敗の可能性を抑えて理想的な資本政策を組み立てるには先人の知見に頼るのがベストだが、この資本政策に関する知見というのが、世の中ではなかなか共有されない。投資家と企業経営者が経営上の秘密を公開することを嫌ったり、場合によって潜在的な競合に〝塩を送る〟ことになるのを懸念したり、その理由はさまざまだろう。

昨年7月に正式ローンチした「Smartround(スマートラウンド)」は、起業家の資本政策づくりを支援する SaaS だ。以前ならスプレッドシートを使って行っていた業務を圧倒的に効率化でき、策定したプランは、必要に応じて、会社の経営陣同士はもとより、投資家など外部のステイクホルダーとも共有することができる。

スマートラウンドは今月から、Smartround を活用し、IPO を遂げたスタートアップの創業からの資本政策の軌跡を共有してもらうウェビナーシリーズ「Smartround Academia」を開始した。それぞれのスタートアップの CFO や資本政策に深く関わる IR 担当者らが、自分たちの経験を惜しげもなく披露してくれる機会である。

第1回の Smartround Academia (5月15日開催)では、今年3月に東証マザーズへの上場を果たした、スポットコンサル提供のビザスク(東証:4490)が登壇。2012年3月の創業、2013年10月のサービスローンチを経て上場に至るまでの8年にわたる資本政策の裏側を、コーポレートグループ資本政策室長の宮城勝秀氏が解説した。聞き手は、スマートラウンド COO 冨田阿里氏が務めた。

<これまでのビザスク関連記事>


ビザスクが提供するのは、ビジネス領域に特化したナレッジシェアプラットフォームだ。新規事業の検討や市場調査のニーズがある依頼者が、その分野に知見を持つアドバイザーから講義を受けたり相談をしたりすることができる。依頼者が直接アドバイザーを見つける方法と、ビザスクのスタッフが依頼者に適切なアドバイザーを紹介する方法があり、特に後者が売上の多くを占める。2020年2月現在、アドバイザーの数は10万人を超え、依頼者とアドバイザーのマッチング実績は累積49,000件超。

B 向け SaaS サービスの特徴の一つは、ユーザから料金を前払徴収する点だ。製造業や在庫が必要なスタートアップであれば予め買付費用が必要になるが、ビザスクはマッチングサービスであるため、それも必要ない。また、ビザスクでは、依頼者からの利用料支払には事前購入のチケット制をとっている。前受金が入金されてからアドバイザーには報酬を支払うまでのリードタイムが生まれるため、これが同社のバランスシートにキャッシュポジティブ化に一役買っていると言っていいだろう。

したがって、興味深いことにビザスクは IPO するまでに外部投資家(主に VC )からは2度(シリーズ A、シリーズ A2)しか資金調達を実施していない。キャッシュボジティブであるため運転資金は十分に確保されているため(もっとも、運転資金はベンチャーキャピタルより、信用を獲得できているならデット調達が理想的ではあるが)、VC からの資金は全て事業拡大や加速のために投じることができたと理解できるだろう。

ビザスクの資本政策における細かい数字の推移は上の Smartround の画面(上図)をスクロールして見てもらうとして、ビザスクの創業から IPO に至るまでのタイムラインを要約すると次の通りだ。

ビザスクでは新たに加わったメンバーへのストックオプション(新株予約権)の発行を通算で13回にわたって行っている。数回実施されている株式分割もまた、バリュエーションおよび株価上昇に伴って株式を扱いやすくすること、ひいては、ストックオプションを発行しやすくする意図があったと考えられる。従業員に対して、必要に応じて十分なストックオプション割当ができるよう、資金調達時には外部株主からの理解を得ておくことの必要性を宮城氏は強調した。

なお、2017年10月に実施されたストックオプション発行(第4回)では政策金融公庫に付与されているが、これはビザスクが資本性ローン(デットでありながら、金融機関が資本の一部とみなす性質を持つ劣後ローン)での資金調達時のもの。政策金融公庫は、ビザスク上場後にストックオプションを行使して株式利益を得ることで、ローン貸出の金利に相当する利益を後日確保する契約になっている。

また、2019年6月に実施されたストックオプション発行(第12回)では信託受託者に付与されているが、これはストックオプションの一定枠を預けることで、その時の条件でストックオプションを「冷凍保存できる効果(宮城氏)」があるという。後日、必要な人に対して付与することができる。信託型ストックオプションの設計や行使の方法は各所に資料が公開されているのでここでは詳述しないが、最近では、「SOICO」に代表されるような信託型ストックオプションに特化したプラットフォームも生まれつつある。

一般論として、市場に流通していない未公開株式の価格は、結局のところ創業者をはじめステイクホルダーの「言い値」でしかないわけだが、特に IPO しようとするスタートアップは、IPO に向けて、その株価の算定根拠を各所から求められるようになる。宮城氏は適宜、外部評価者による株価算定を実施することも勧めた。

ビザスクでは事業拡大に向け、宮城氏が所属する資本政策室をはじめ、広く人材を募集している

次回の Smartround Academia は6月12日、マネーフォーワードの資本政策徹底解剖。同社元 CFO の金坂直哉氏が登壇の予定。お楽しみに。

スポットコンサル「ビザスク」マザーズ上場へ、評価額は170億円規模

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スポットコンサル「ビザスク」を運営するビザスクは2月3日、東京証券取引所への新規上場申請を実施し承認されたことを発表した。市場区分はマザーズで証券コードは4490。50万株を公募し、234万3200株を売り出す。なお、オーバーアロットメントは42万6400株。主幹事はみずほ証券が務め、上場予定日は2020年3月10日。公募分を含めた総株数は818万5000株。想定公募価格の2100円から算出した評…

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Image Credit : Visasq

スポットコンサル「ビザスク」を運営するビザスクは2月3日、東京証券取引所への新規上場申請を実施し承認されたことを発表した。市場区分はマザーズで証券コードは4490。50万株を公募し、234万3200株を売り出す。なお、オーバーアロットメントは42万6400株。主幹事はみずほ証券が務め、上場予定日は2020年3月10日。公募分を含めた総株数は818万5000株。想定公募価格の2100円から算出した評価額は約170億円。

価格の仮条件は2020年2月19日に決定し、ブックビルディング期間は2月20日から2月27日を通して実施される。最終的な公開価格決定日は2月28日。同社公開の有価証券届出書によれば、2019年2月期(第7期)の通期売上高は6億1400万円で経常利益は2400万円。足下の第8期第3四半期の営業収益は累計で6億9700万円、経常利益が5700万円となっている。

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Image Credit : Visasq

ビザスクの創業は2012年3月(創業時の社名はWalkntalk)。1時間単位で企業がプロフェッショナルな個人に相談できるコンサルティングサービス「ビザスク」シリーズを展開している。依頼を受けた個人は電話やオンラインでコンサルティングを提供し、支払いなどの業務処理をビザスクが仲介する仕組み。業界調査や情報収集などが主な目的として利用されている。

特にビザスク社が積極的に間に入って企業の依頼を分析し、適切なプロフェッショナル(同社ではアドバイザーと表記)を紹介し、コンサルティングの提供を実施する「ビザスクinterview」が全体の8割を占めており、2019年12月時点で4万4000件の依頼実績がある。登録されているアドバイザーの数は500業種、8万6000人。利用クライアント数は2020年第3四半期時点で423社。依頼金額を示す取扱高は同時期累計で11億2100万円となった。なお、主力商品である「ビザスクinterview」の1口座あたりスポットコンサル取扱高(1案件あたりの平均単価)は250万円。

主要な株主は端羽英子氏が筆頭で59.33%、DCMが関連するファンド合計で14.19%、ベンチャーユナイテッドが11.13%、サイバーエージェント・キャピタルが関連するファンド合計で7.22%、DBJキャピタルとみずほキャピタルが2.83%、個人として青柳直樹氏が0.91%、同社取締役CTOを務める花村創史氏が0.78と続く。

スポットコンサル「ビザスク」、鳥取県と連携して県内の女性起業家を支援するプログラムを開始

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スポットコンサル「ビザスク」を運営するビザスクが、地方創生支援プロジェクトを開始した。 「ビザスク」は、相談に対し個人が対面や電話で相談に応えるスポット制のコンサルティングサービスだ。現役の役職員、企業OB、フリーのコンサルタントなど、約15,000名がアドバイザーとして登録している。 ビザスクは、鳥取県が女性の起業支援施策として今年度から新たに企画した『鳥取県の未来に変革を!とっとり起業女子応援…

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スポットコンサル「ビザスク」を運営するビザスクが、地方創生支援プロジェクトを開始した

「ビザスク」は、相談に対し個人が対面や電話で相談に応えるスポット制のコンサルティングサービスだ。現役の役職員、企業OB、フリーのコンサルタントなど、約15,000名がアドバイザーとして登録している。

ビザスクは、鳥取県が女性の起業支援施策として今年度から新たに企画した『鳥取県の未来に変革を!とっとり起業女子応援事業』の一部の運営委託を受け、地方創生支援プロジェクトの第一弾として鳥取県在住女性の起業サポートを行う。

具体的には、先輩となる女性起業家の経験に基づく講演やパネルディスカッションなど、女性の起業創業について考えるきっかけの場として『とっとり起業女子フォーラム』を開催するほか、「ビザスク」を通じて先輩起業家によるアドバイスを気軽に受けることができる機会を設けるというもの。

地方では、起業を増やそうという動きや女性の活躍を支援しようという動きがあり、女性の起業支援は各地で行われている。だが、女性の起業家の数は東京でも数が少なく、地方ではなおさらだ。

起業家の数が少ないというのは、起業する上ではマイナスとなる。起業家にとって、身近に相談できる人間がいることや刺激を受ける存在がいることは非常に重要だが、地方ではなかなかその環境は用意することが難しい。

”組織・世代・地域を超えて知見をつなぐ”をコンセプトにサービスを提供している「ビザスク」は、この課題の解決に取り組む。

「ビザスク」は鳥取に縁を持つアドバイザーを募り、特設サイトを作成。アドバイザーたちと鳥取の女性起業家とマッチングを行う。その土地で不足している人材を、ネットワークでカバーする狙いだ。

「ビザスク」は従来、マッチングでフィーをとっているが、地方創生支援プロジェクトにおいてはマッチングフィーをとらない。特設サイトの開設やマッチングサポートのためのフィーが、県から支払われるのみとなっている。

本プロジェクトにおけるアドバイザーの募集は、4月下旬から行われる予定。空き家をリノベーションしての店舗運営や、一次産業にまつわる事業など、地域にならではの起業もあるだろう。今後、「ビザスク」が地域における起業を支援するためには、これまで以上にアドバイザーたちの多様さが重要になるだろう。

このビザスクの取り組みは、鳥取だけではなく、各地でも展開可能なスキームだ。同社は、鳥取との連携を事例とし、各地へと活動を広げていこうとしている。ビザスク代表取締役の端羽 英子氏は、「ビザスクは今年、アドバイザーの数を増やし、様々な地域と連携を強化していきます」とコメントした。

ビザスクのこの取り組みは、クラウドファンディングやクラウドソーシングに加えて、また1つ地域への関わり方が生まれたと言えるのではないだろうか。

業界業務の知見をつなぐ1時間からのスポットコンサル「ビザスク」が5社から総額2.6億円を資金調達

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スポットコンサルプラットフォーム「Visasq(ビザスク)」が、総額約2.6億円の第三者割当増資の実施を発表しました。今回は、2014年3月の資金調達に続く2度目の調達。引受先には、DCMベンチャーズ、DBJキャピタル、みずほキャピタルなどが名を連ねています。今回調達した資金は、システム開発や運営体制の強化、また高まるクロスボーダーにおける知見マッチングニーズに応えるための海外進出などに使われると…

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スポットコンサルプラットフォーム「Visasq(ビザスク)」が、総額約2.6億円の第三者割当増資の実施を発表しました。今回は、2014年3月の資金調達に続く2度目の調達。引受先には、DCMベンチャーズ、DBJキャピタル、みずほキャピタルなどが名を連ねています。今回調達した資金は、システム開発や運営体制の強化、また高まるクロスボーダーにおける知見マッチングニーズに応えるための海外進出などに使われるとのこと。

2013年10月末にリリースされたビザスクには、現在までに5,000人を超えるアドバイザーが登録しています。発注者は、対面または電話会議で1時間単位のコンサルティングを依頼できます。アドバイザーへの1時間あたりの謝礼は、C2Cで平均して15,000円ほど。法人契約に関しては25,000円と高単価で推移しており、スポットコンサルティングへの高いニーズが見て取れます。

一般的なクラウドソーシングが開発やデザインなど「手に職系」のスキルを基準とするのに対して、ビザスクでは経営企画や生産/R&D、マーケティングなど幅広いスキルを扱っています。また業界も、電気製品から食品、金融まで多用多種。業界のトレンドや独特のルール、販路調査、またシステム開発や人事に至るまで、ピンポイントなニーズに応えてくれます。

「コンサルティング」というとなんだか敷居が高い印象がつきまとい、限られた一部の人による職種だと思ってしまいがち。でも、特定の業界に身を置く人材なら、その中で皆それぞれに経験や知見を溜めているはず。自分にとっては当たり前の知識と、それを必要としている人や企業とをビザスクがマッチングしてくれます。

「1時間からのスポットで依頼が来るビザスクでは、中途採用などとは違ってピンポイントで多彩な依頼が集まっています。そのため、自分では気づいていなかったこれまでの経験が持つ価値を新たに気づくきっかけになります」(ビザスク代表 端羽英子さん)

現在のウェブサイトの他に、今後はアプリとしての展開も視野に入れるビザスク。また、地域を超えたスムーズなマッチングを実現するための電話機能や検索機能の強化、多言語対応なども予定しています。

職場で与えられる肩書きは一つでも、実務では多方面の仕事を兼務していたり、そうでなくても業界の全体像や仕組みについては自然と理解が深まるもの。スキルと経験の掛け算で、自分の価値を再発見させてくれるビザスクの今後の展開に注目したいと思います。

30分からスポットコンサルを頼める「ビザスク」のアドバイザー登録数が5000人を突破

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さまざまな業界・業種のプロフェッショナルに対して、30分からスポットコンサルを頼める「ビザスク」。リリースからちょうど1年半強ほどが経ち、登録アドバイザー数は昨年末の3,000人から今年4月末には5,000人と約1.6倍の伸びを見せています。 昨年11月時点で行った取材記事でもお伝えしたように、ビザスクに登録する人材は、機械/電気製品、人材、食品、金融といった業界、また業務では経営/経営企画、生産…

30分からスポットコンサルを頼める「Visasuq(ビザスク)」
30分からスポットコンサルを頼める「VISASQ(ビザスク)」

さまざまな業界・業種のプロフェッショナルに対して、30分からスポットコンサルを頼める「ビザスク」。リリースからちょうど1年半強ほどが経ち、登録アドバイザー数は昨年末の3,000人から今年4月末には5,000人と約1.6倍の伸びを見せています。

昨年11月時点で行った取材記事でもお伝えしたように、ビザスクに登録する人材は、機械/電気製品、人材、食品、金融といった業界、また業務では経営/経営企画、生産/R&D、マーケティングまで幅広いことが特徴です。こうした様々なジャンルに及んで、本来コンサルティングというと大がかり&高額なものをニーズに応じて短時間から活用することができます。

当初、どちらかというと法人によるスポットコンサルの依頼が多かったものの、最近ではC2Cの依頼も増えているとのこと。また、公募での応募と指名相談という2つの相談方法のうち、最近では後者の指名相談が活発になってきています。

「指名相談の場合も相談内容は幅広いですが、新サービス・新規事業の立ち上げにあたって、広報・Webマーケティング・営業手法について相談する使われ方が増えています。例えば、広報を一つとっても、ビザスクで複数のプロフェッショナルに相談することで多角的な意見を集める傾向が見られています」(ビザスク 小酒井さん)

今後は、細かい改善、特に決済周りなどの機能改善を手掛けていく予定です。自分にとっては当たり前過ぎてそれを価値ある情報や知識だと認識していないことも、誰かにとっては貴重な意見かもしれない。コンサルティングというと一部の人が提供するものだと思い込んでしまいがちですが、ビザスクの力によってそれが変わっていくかもしれません。

あらゆる業界・業種の経験者3,000名にスポットコンサルを依頼できる「ビザスク」を運営する端羽英子さん

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2013年10月末にリリースされた“スポットコンサル”プラットフォーム「ビザスク」。企業が抱える課題やニーズに対して、1時間から頼めるアドバイザーとのマッチングで応えます。今年3月にはベンチャーキャピタルから資金調達を行い、サービスは順調に成長。ビザスクを運営するwalkntalk代表の端羽英子さんにお話を伺いました。 あらゆる業界・業種の約3,000名の登録アドバイザー ビザスクに登録するアドバ…

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ビザスクを運用するwalkntalkの代表 端羽英子さん

2013年10月末にリリースされた“スポットコンサル”プラットフォーム「ビザスク」。企業が抱える課題やニーズに対して、1時間から頼めるアドバイザーとのマッチングで応えます。今年3月にはベンチャーキャピタルから資金調達を行い、サービスは順調に成長。ビザスクを運営するwalkntalk代表の端羽英子さんにお話を伺いました。

あらゆる業界・業種の約3,000名の登録アドバイザー

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ビザスクに登録するアドバイザー数は約3,000名。機械/電気製品、人材、食品、金融といった業界、また業務では経営/経営企画、生産/R&D、マーケティングなど、様々な業界や業種の経験を持つ登録者が集まっています。その多くを占めるのは、上場企業の役職員や退職した大手企業OB、またフリーコンサルタントなど。

「多彩な分野の方が集まっていることは、ビザスクならでは価値だと思っています。すごく具体的に、例えば、『水族館の人に話が聞きたい』といった要望にも応えられる幅が、ビザスクにはあります。一般的には『顧問』と言われる形に近いですが、それをその時々のニーズに応じて単発に依頼できることが利点です」

企業の新規事業から本社移転まで具体的なニーズに応える

大手企業の中でも、新規事業の部署や、イノベーティブな雰囲気を本社に取り入れたいといったニーズを抱える企業が、ビザスクを積極的に活用しているそう。新規事業の業界調査や市場開拓のヒヤリング、また「本社移転に必要な準備について、経験者に聞きたい」といった具体的なニーズにまで対応可能なプラットフォームに育っています。

また、ビザスクでは独自にアドバイザーを探す他にも、課題のヒヤリングからアドバイザーの選定などを請け負うパッケージのプランを提供。ビザスクの売上げの8割を、このパッケージの契約が占めています。利用法人には、パナソニックヘルスケア、トヨタ自動車、経済産業省など有名企業が名を連ねています。

コンサルティングはあなたにもできること

そもそも、スポットコンサルというのは、欧米ではプライマリーリサーチ(1次調査)と呼ばれる決して珍しくないリサーチ方法。そんな手法を日本にも取り入れようとビザスクを立ち上げた端羽さん。東大の済学部を卒業し、後にMITでMBAを取得。ゴールドマン・サックスやユニゾン・キャピタルで企業投資の経験を積んだ後、ビザスクを立ち上げました。

現在、5名のメンバーから成るビザスクのチーム。もともITには縁遠かったと話す端羽さんですが、34歳になってWebサービスを初めて立ち上げてみて、『人は何歳でも学べる』ことを身を以て体験していると言います。

「『コンサル』という言葉を聞くと、一部の人に限定されたもののような印象を受けるかもしれませんが、仕事をしてきた方の経験はそれぞれに素晴らしく、どれも貴重です。『自分の知識でも何かの役に立つかな?』と尻込みしてしまうような人の背中を押せるサービスにしていきたいです」