シリコンビーチ ロサンゼルスに続々集まる「Dollar Shave Club」や「Nasty Gal」などのスタートアップ

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<Pick Up> See why more startups than ever are setting up shop on the beach in Los Angeles

新たなテック・シーンとして注目を集めるロサンゼルス。シリコンバレーにちなんで「Silicon Beach」などと呼ばれてる。この呼び名に対して、Dollar Shave ClubのCEOのように「個性に欠ける」として否定的な人も入れば、「Valley(谷)とBeach、どっちで働きたいと思う?」と肯定的な意見も。

ロサンゼルスと一言で言ってもとっても広い。ダウンタウンにはビンテージものを販売するECサイト「Nasty Gal」、カルバーシティにはYouTube上で最大と言われるコンテンツネットワーク「Maker Studios」があったり。他にも、元MySpaceのCEOのMike Jonesが立ち上げたのが「Science」と呼ばれるテクノロジースタジオも。ドッグシッターが見つかる「DogVacay」や「Dollar Shave Club」などがここから誕生してる。

様々なエリアの中でも、特にベニスとサンタモニカのビーチ付近に沢山の起業家が腰を下ろしてるんだとか。サンタモニカにオフィスがあるといえば、女優ジェシカ・アルバが手掛ける「Honest Co」。またビーチから数ブロックのところには、秘密を共有するアプリ「Whisper」がオフィスを構えてる。まさにビーチに一軒家のオフィスを構えるのが、写真と動画共有アプリ「Mobli」。ここはもともと「SnapChat」がオフィスにしていた場所で、彼らは今ではMarket Street付近に移動してる。

John Legendに結婚式に歌ってもらうなど、人生に一度きりの体験を提供する「Omaze」は、ベニスにあるおしゃれな通りAbbot Kinneyの近くにオフィスが。エンターテインメントのメッカであり続けるLAだからこそのメリットがあると。Omazeはなんとその収益の80%を慈善活動に寄付しているそう。「普通」というものがなくて、ルールは自分でつくるのがLA流なのかも。

スタートアップがロスを拠点に選ぶ理由は色々あると思う。そもそもニューヨークやサンフランシスコに比べるとオフィスの賃料などランニングコストが比較的安く済むこと。Business Insiderの記事にも書いてある通り、作曲家や映像作家、ライターまで才能や情熱に溢れたアーティストやデザイナーも集まってる。スタートアップにとっては、フリーで雇える才能が揃ってることを意味する。

日本にも、東京だけじゃなく福岡や京都、大阪などのスタートアップシーンが育まれつつあるけれど、アメリカではその流れが前からある。そして場所ごとに強みがあって、それが事業内容にも反映される。ロスのスタートアップシーンがどう進化して行くのか、これからが楽しみ。

via. Business Insider

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