台湾のスパム電話撃退アプリ「Whoscall」の開発元 Gogolook は11日、香港の同業競合アプリ「Studio KUMA Call Filter(小熊来電通知)」を買収したと発表した。同社の今年度のビジネス計画では、香港にリソース、開発プロダクト、技術を配置するとしている。Gogolook は2013年 LINE の親会社である Naver が買収、LINE whoscall として、スパム電話撃退機能が提供されることとなった。
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今回の買収金額を Gogolook は明らかにしておらず、Gogolook はこの買収を通じて東南アジアへの進出に照準を合わせる。事業部ディレクターの余致緯氏は、次のようにコメントしている。
今日発表した買収は、東アジア、韓国、日本からさらに一歩市場進出するマーケティング戦略の一部であり、2015年の重点項目の一つです。台湾では、Whoscall の DAU は300万人を超えました。来年には、東南アジアに市場フォーカスを拡大したいと思います。
今後、Studio KUMA の創業者である Stark Wong(王耀昌)氏は、Gogolook の技術顧問に就任する。しかし、Studio KUMA の会社本体や同社が持つ他のソフトウェアについては、買収範囲の対象とはなっていない。また、Whoscall は今後、香港に3〜5人のチームを常駐させるが、Studio KUMA と会社を合併する計画は無い。
Whoscall と Studio KUMA Call Filter を差別化する最大要素は、Whoscall が発信元を認識するのに対し、Studio KUMA Call Filter はかかってきた電話をブロックし自動切断する機能にある。両者は相互補完する関係にあり、今後かかってくる電話に対する品質精度を高めたいとしている。両アプリとも無料でダウンロードできる。(Whoscall、Studio KUMA Call)
【via TechOrange】 @TechOrange
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