CINRAがアジアを中⼼としたバイリンガルシティガイドサービス「HereNow」をリリース

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HereNow

カルチャーメディアの運営やWebサイト制作などを⼿がけるCINRA が本日、新たな⾃社Webサービスとなる、バイリンガルシティガイド「HereNow(ヒアナウ)」をリリースした。

CINRAは2013年に経済産業省との連携プロジェクトとして東京のバイリンガル百科事典「100 Tokyo」をローンチし、運営を行っている。「HereNow」はさらにこの動きを加速させたものだ。

「HereNow」で扱う都市はアジアを中心としており、リリース時の段階では、東京、沖縄、シンガポールの3つの都市を扱っている。今後、⽇本、アジアを中⼼に都市を拡⼤していく方針だ。現状、対応している⾔語は⽇英となっている。

ユーザは各都市のスポット情報やインタビュー記事を閲覧し、マップ上で場所も簡単に確認できるようになっている。会員登録すれば、スポットをお気に入りに登録することも可能だ

HereNow singapore

複数の都市に展開しているシティマガジンといえば、「Timeout」等が挙げられるが、既存のシティマガジンと「HereNow」はどう違うのか。まず挙げられるのは、「その都市で『今』何が⾯⽩いのか?」を、現地で活躍するクリエイターやエディターの目線で切り取って紹介している点だろう。

従来の観光客向けに発信されているような大衆向けの決まりきった内容ではなく、その土地を深く知らないと体験できないようなことや、観光客の関心に合った土地のコンテンツを求めるようになっているのは、体験型コンテンツの盛り上がりを見ていても感じることだ。

もう一点の違いを挙げるとすれば、会員のシステムやスポットの位置の登録機能やマップの作成機能の存在だろう。近年、メディアのサービス化が進んでいるが、シティマガジンのようなジャンルは機能とセットで提供することでユーザの体験を向上させる可能性が高い。

tokyo_event

シティマガジンとしてではなく、「HereNow」を見て思い出したのが、旅にフォーカスした情報をブログとニュースレターで届けるスタートアップ Daily Secret だ。同社は最近、220万ドルの資金調達を実施している

CINRAがどのようにこのサービスを展開していくかはまだわからないが、特定の層に強くささる良質なコンテンツを提供し、ユーザ情報を蓄積していくことができれば、色々な可能性も見えてくる。

日本への観光客も増加しているし、今年はアセアン経済共同体(AEC)が発足する年でもある。域内の「モノ」「ヒト」「サービス」の自由化が進み、さらなる盛り上がりが予想される。おそらく、アジアにおける「クリエイティブクラス」と呼ばれるような人々の移動も活発になるはずだ。そうなってくると、「HereNow」のようなサービスのニーズも高まる。

日本のクリエイティブカンパニーが取り組み始めた新たなチャレンジは、アジアでどのように受け入れられるのだろうか。今後に期待したい。