過去1年で80万のアメリカ人がFacebook上でカミングアウト、SNSで変化するLGBTを取り巻く状況

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 via Flickr by “A Health Blog“. Licensed under CC BY-SA 2.0.
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今週初め、アメリカでは、ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー、同性愛者アイデンティティへの関心を高め、またホモフォビア(同性愛嫌悪)へ対抗するカミングアウトデーが祝われた。これはレズビアンとゲイの権利のためにワシントンで行われた1987年ナショナルマーチの記念日を中心として1988年に始まったものである(編集部注:原文掲載10月15日)。

今年の祝賀を記念してFacebookは、この1年間で「カミングアウト」した人々の動向を示す報告書を発表した。報告によると、Facebookでカミングアウトする人、またLGBT団体への支援は増加しているという。さらに、カミングアウトする人々にとって、最高裁の6月26日Obergefell判決の影響は多大であったようだ。

伝統的な意味での「カミングアウト」の定義が性的指向かつ/またはジェンダーアイデンティティの自発的な自己開示であるのに対して、Facebookは調査に役立つわずかな工夫を加えている。自身のプロフィールを同性愛を表明するものにアップデートしたり、ジェンダーのカスタム設定を使ったりして自身のアイデンティティをよりよく表現できるようにするというものだ。

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Facebookは上記の定義をもとにアメリカ国内のユーザ調査を行い、動向をグラフで示した。図の通り、最高裁の判決が近づくに従ってカミングアウト人口が増加している。しかし本当にこの動きを加速させたのはObergefell判決のようだ。ソーシャルネットワーク上でカミングアウトした人の総人数が、「前年の10月11日(カミングアウトデー)時点と比較しておおよそ2.5倍に増加」しているのである。

Facebookの推定によると、過去1年で約80万人のアメリカ人が同性愛やカスタム・ジェンダー表明のプロフィールアップデートを行ったという。ソーシャルネットワーク上でカミングアウトしたアメリカ人は全体としては600万人以上に上り、そのうちの78%は過去3年の間に行われている。

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そしておそらく、Facecookほど強力な支援を得られる場は他にないのではないだろうか。最高裁の判決時期を中心として、2,600万人もの人々が虹のフィルターでプロフィール写真を表示する選択をした。さらに、570万人のアメリカ人が最も人気のあるLGBTのページ300のうち最低でも1つに参加しており、これは昨年から25%近くの急増である。

Human Rights Campaign Foundationの研究・公共教育ディレクターのJay Brown氏は、Facebookの調査を賞賛し、声明の中で次のように述べている。

Facebookの調査は、可視性がいかにLGBTの人々に大きな影響を与えるのかをはっきりと示しています。重大なカミングアウトの瞬間や最高裁での勝利、そしてコミュニティーを震撼させた悲劇まで、LGBTの人々に前例のないほど多くのスポットライトが当てられた年に、私たちは彼らが人生において目に見える存在となり始めているのを目の当たりにしています。

そして、より大きなカミングアウトを可能にしているのは、小さなカミングアウトの瞬間なのです。それは性転換を行っている事実を高校からの友人に打ち明ける21歳の大学生であり、ステータスを変えて長年のパートナーとの結婚を報告する元教師であり、オンライン上で同僚、そして家族へカミングアウトする小さな町に住むゲイである父親なのです。

人々は知ることで、支えになってくれます。そしてソーシャルメディアはそれを可能にする、素晴らしいツールであることは明らかです。

実名登録ポリシーに関する論争が絶えないものの、Facebookは多くのテクノロジー企業のように、LGBTプライドを称賛するキャンペーンであったり、Apple等の他企業と賛同した同性婚の支援を通してLGBTの権利を支持する立場を取っている。

今回の調査はアメリカ国内のみに限定されているが、この動向がFacebookの世界を繋ぐというミッションをどのように促進していくのか興味深い。自身の話を積極的に友人に打ち明ける人が増え、彼らに対する尊敬と称賛はより多くの人々に共有されているようだ。過去1年の間に起こった、World AIDS DayやDiane Sawyer氏によるCaitlyn Jenner氏のインタビューに代表される出来事が、Facebookコミュニティの多大なる関心を引きつけたという事実は確かである。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】