お弁当のオンデマンドデリバリー「bento.jp」が弁当将軍部門を事業譲受、都市圏に最適化した配送網を構築

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bento.jpが構築するデリバリープラットフォーム
bento.jpが構築するデリバリープラットフォーム

2015年に入ってから、4月頭には店舗に代わって最短15分のデリバリーを代行する「kaukul」、5月には出前館と提携したお弁当のオンデマンドデリバリーサービス「bento.jp」。同サービスを運営するベントー・ドット・ジェーピーは、ベンチャーバンクからお弁当の製造販売事業、弁当将軍部門の事業譲渡に関する正式契約を10月1日付けで締結したことを発表しました。

定期型訪問のオフィスコンビニ事業

今回の事業譲受によって、バラエティに富んだお弁当の製造機能、多くの優良法人顧客に加えて、都市圏に特化した密度の高いデリバリー網と対面販売機能を持つチームを取得しました。弁当将軍チームの最大の強みは、密集都市圏における手押しカートを使った効率の高い配送網。一方のbento.jpは、これまで自転車とバイクを中心とした近距離デリバリーの能力とデリバリー管理システムを保持しています。これらの融合によって、「都市に最適化した毛細血管型の配送網を敷くことができた」と同社CEOの小林篤昌さんは話します。

その第一弾として、新サービス「bento.jp/daily(ベントー・ドット・ジェーピー・デイリー)」の提供を開始しました。bento.jp/dailyは、事前に予約した定時に毎日のおすすめ商品複数店を持ってオフィスを訪問する定期型のデリバリーサービス。利用企業の人数規模の制限は現状設けていませんが、10名以上を想定しているとのこと。まずはランチから開始し、将来的には訪問直前までにオーダーすることで、雑誌やスイーツなどを含むオフィスコンビニサービスになることを目指します。

都市に最適化した毛細血管型の配送網

bento.jpのサービス提供は、初期は渋谷区一部と六本木に限定されていましたが、港区内では西麻布・北青山・南青山、また千代田区霞が関などエリアを徐々に拡大しています。また、出前館をはじめとする外部パートナーとの連携によって、渋谷区港区をはじめ、千代田区、世田谷区、目黒区の一部へも宅配も対応。2016年には、上記の区内のエリアを広げるとともに、新宿区への展開の展開を予定しています。

また、今年6月には名店の食事を届けるプレミアムランチをスタート。ラインナップに並ぶのは、伝説のすた丼、食べログ3.5以上のカレーのカリガリ、メキシコ料理フォンダ・デ・ラ・マドゥルガーダなど。いままでデリバリー機能を内部に持てなかった飲食店でもすぐに導入できるため、利用者と飲食店の双方から好評です。プレミアムランチは、800円〜1500円ほど。日替わりの500-650円と比べると単価は高いものの、bento.jp上での販売シェア、食数共に数字を伸ばしており、食数ベースで月次120%の成長を続けています。

本日サービスインしたbento.jp/dailyにおいては、まずは利用者の声を聞きながら、よりその需要に応えるオフィスコンビニ事業に育てていくとのこと。弁当将軍の事業を傘下に入れたことで、都市圏に最適化された配送網を今後bento.jpがどのように活用して広げていくのか、見守りたいと思います。

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