かなり早い時期に成功を収めた地元のスタートアップの話として、ホテル予約を扱う巨大企業Agodaがある。Agoda は1997年にバンコクで設立し立ち上げられ、2007年に Priceline に買収された。他の注目すべき取引は、Tencent(騰訊) が1,000万米ドル以上で株の50%を買収したウェブポータルのSanook.comだ。このスタートアップは1998年に設立し、取引は2010年にまとまった。ごく最近では、Yello Digital Marketing Group によるバンコク拠点のスタートアップComputerlogyの買収があった。
ミャンマーは未開の地であるため、新興市場で操業するという経験を多くの企業にもたらした。ノルウェーの電話会社 Telenor に加えて、ドイツのベンチャービルダー Rocket Internet も、ミャンマーの市場が開放されるとすぐさま複数のeコマースプラットフォームを携えて参入してきた。Google によると今年早くにはミャンマーの人が Gmail を利用できるようになったという。
資金調達案件に関しては、昨年ミャンマーで2社のeコマーススタートアップがマレーシアのベンチャーキャピタルである Frontier Digital Ventures から資金を調達した。このラウンドは非公表のものだが、その重要性が認められている。デジタルスタートアップの NEX もまた、シンガポールの Blibos Group より15万米ドルのスモールラウンドで資金を調達した。
We Are Socialによる報告によれば、一見したところ現在の市場は、テック系スタートアップにとって特に有望というわけではない。スマートフォンのアクティブユーザはわずか220万人で、インターネットのアクティブユーザは380万でしかない。それでもなお、成長の数字には可能性が秘められているように見える。昨年1月以来、インターネットユーザは414%と急増しているのである。スマートフォンユーザもまた、同時期に100%急増している。
人口660万のラオスは、まだデジタル時代への一歩を踏み出したばかりである。We Are Socialの報告によれば、ラオスにはアクティブユーザがたった85万人でソーシャルメディアユーザは68万人しかいない。しかし、2014年1月以来、インターネットユーザは20%急増し、ソーシャルメディアユーザは62%急増した。
iProperty は、東南アジアのオンライン不動産ポータル事業としてはかなりの大物だ。現在、同社がさらに大きな大物、REA Group に買収されるところだと発表した(原文掲載日:11月2日)。REA Group は、オーストラリアや中国、ヨーロッパに不動産サイトを所有する News Corp の子会社だ。 これにより、iProperty の評価額は7億5,100万豪ドル(5億3,400万米ドル…
iProperty は、東南アジアのオンライン不動産ポータル事業としてはかなりの大物だ。現在、同社がさらに大きな大物、REA Group に買収されるところだと発表した(原文掲載日:11月2日)。REA Group は、オーストラリアや中国、ヨーロッパに不動産サイトを所有する News Corp の子会社だ。
この買収は、Patrick Grove 氏および同社において依然として最大株主である Catcha Group にとって完全なイグジットとなる。Patrick 氏にとってはまったく悪い結果ではないように思われる。今までの最大のイグジットは求人ポータルの Jobstreet だったが、これもマレーシアで発足し、5億8,600万米ドルで売却された。
Googleは、Hangoutsを使用してフランスにいる人々に無料で電話をかけることのできるサービスを提供している。Google+の投稿で、昨晩(編集部注:11月13日)その発表がされた。また、YouTubeのホームページでは、左上のロゴがフランス国旗を取り入れており、「We stand with Paris」というバナーが、通常であれば動画が配置されているページの中央に目だつ形で配置されている。「最新ニュース」のリンク先には、France 24 EnglishのYouTubeチャネルが設定されている。
もともとは、シリアルアントレプレナーの Kevin Rose 氏がソーシャルブックサービスとして2004年に創業した Digg だが、2012年7月ニューヨークのスタートアップスタジオ Betaworks の子会社である News.me が約50万ドルで買収し、商標の獲得とリブランディングを実施しており、現在の Digg は Kevin Rose が創業した Digg とは、サービス内容が全く異なるものだ。現在はキュレーションメディアとして機能している。また、デジタルガレージは Betaworks に対しても、2014年12月に資本参加している。
今回の調達とあわせ、Digg の現 CEO である Andrew McLaughlin 氏は会長になり、新たに CEO の座には現在の COO である Gary Liu 氏が就任する。現在の Digg の月間ユニークユーザは1,200万人、デジタルガレージは資本関係をもとに同社の日本市場参入を支援し、Digg の日本語化にも協力する。
アメリカのバイラルメディアの中では、BuzzFeed が年内にもヤフーと共同で BuzzFeed Japan を立ち上げる準備を進めており、今後、海外バイラルメディアの日本市場参入はさらに激化すると推測される。