TechCrunch Beijing 2015 スタートアップ大会における上位15社のスタートアップの一つがCharmcamである。香港を拠点とする Charmcam は、80~90年代より後の若い親を対象に、赤ちゃんを視覚的にだけでなくスマートにモニターしてくれる。同社によると、商品は今月に Indiegogo で発売されるという。
Charmcam は赤ちゃんをモニターし、赤ちゃんの頭が覆われたら親に警報を鳴らす。温度カメラは、離れたところから温度測定ができるLWIR(長波長赤外線)を使って赤ちゃんが通常の体温であるかどうかをチェックする。また空気質やダッシュボードの明かりをはじめとする現在の部屋の環境も表示する。その上、子守唄を聞かせる機能も付いている。
製品を Withings、4moms、Dropcam などのベビー用品大手の製品と比べながら、設立者でCEOのNick Lau氏は、ハードウェアは唯一の利益源ではないと述べた。事業は、データとベビー用品の推奨を伴うクラウドストレージの一体化から築かれている。
Lau 氏と彼のチームが初めて手がけた製品は、温度カメラであった。この温度カメラは、材質の検査や物理的パラメーター、製造工程に活用されるために複数の大学に販売された。Charmcam の資金は初期の温度カメラの販売で得たものだ。
私自身は父親ではありませんが、1年前に香港エレクトロニクスフェアの会場でベビーカーを押して歩いていた母親に出会った際に Charmcam を開発しようという動機が湧いたのです。(Lau氏)
その母親は、チェックする際に赤ちゃんを起こさないため、また常に赤ちゃんを監視する必要がないようにと温度カメラをゆりかごに装着することを提案したのだ。
私たちと同じことに取り組んでいる同業者は見当たりませんが、急がなくてはなりません。Xiaomi(小米)がホームオートメーションカメラの開発に取り組んでいるのです。(Lau氏)
チームは、スマートホームの足りない部分を補うため、大気質センサーや電球などさらに多くのホームオートメーション機器に接続することを目指している。究極の段階に至れば、そうした機器は Charmcam のアプリと接続し、親がエアコンや照明を手動でコントロールする必要のない IoT エコシステムを作り出すことができる。
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