「過剰に採用してしまった」ーー人気データアナリティクスのMixpanelがレイオフを実施

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Above: Part of the Mixpanel team. Image Credit: Mixpanel
上:Mixpanel チームの一部
Image Credit: Mixpanel

データアナリティクスのスタートアップ Mixpanelが昨日、販売部門を中心に約20名のレイオフを敢行したことがわかった(編集部注:原文掲載1月8日)。

この件に詳しい複数の関係筋がVentureBeatに明かした内容によれば、このレイオフが会社に悪影響を与えることはないとのことである。また、この件に詳しい人物によれば、今回のレイオフは健全なコスト削減策であるという。

Maxpanelの共同設立者兼CEOのSuhail Doshi氏がVentureBeatに語った話では、今回の雇用調整の対象者は全体で18名だそうだ。会社の従業員は230名なので、今回の雇用調整は全体の10%にも満たない規模である。

「当社は過剰に人を雇い入れたため、今回の処置は雇用調整として行われ、やるのなら、後ではなく今やるのがベストと考えました」と、Doshi氏はVentureBeatに語り、さらに会社として2016年の収益見込みを達成させたいとも付け加えた。

最近の資金調達ラウンドで8億6500万米ドルの評価額とされたMixpanelは、シリコンバレーの急成長株としてのイメージを持たれる存在まで成長した。

とはいえ、売り上げがこの会社の最重要課題であることに変わりはない。実際、「販売人員を3倍に増やし、流通競争にすばやく立ち向かう」という2015~2016年の拡大目標が2014年に行われたプレゼンのスライドの中で最初に示されていた。同スライドの中では6ヶ月から9ヶ月ごとに人員を倍増することもうたっていた。

データアナリティクス市場は、多くの企業がもっとも好ましい反応を得られるよう最適化するためにウェブサイトとアプリケーションを設計することに熱心であるため、注目を浴びてきた。利用しやすさもあって、Mixpanelはこうした環境の中で人気を集めており、同業のHeap、Amplitude、Localiticsもトラクションを得ている。

Mixpanelは2009年に創業し、サンフランシスコを拠点にニューヨークでも業務を展開している。主な出資者にはAndreessen Horowitz、Y Combinator、Max Levchin、Sequoia Capitalがある。

また、同社は「ゴールドラッシュの最中に果敢に挑むような」企業であるとMarc Andreessen氏がNew Yorkerに昨年掲載された投資家プロフィールの中でも述べている。

VCに支援されたスタートアップでレイオフを行っているのはMixpanelだけにとどまらない。Sequoiaが出資しているスタートアップInstacart も先月レイオフを行ったと報じられている。また同じくSequoiaが支援しているEvernoteも最近レイオフを行っている

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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