シンガポールのスタートアップハブ「BASH」が、大規模なスタートアッププログラムを発表

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シンガポールのスタートアップハブ BASH は、昨年から同国スタートアップ活動の拠点となっている。BASH は、Infocomm Development Authority(IDA)の子会社で VC のInfocomm Investment が所有しており、コワーキングやネットワーク、スタートアップ向けのイベントスペースとして活用されている。

このイベントスペースは、シンガポールのスタートアップ、SPH Plug & Play や Startupbootcamp Fintech Singapore をはじめとする6社のアクセラレータなどの拠点となっており、65社以上のスタートアップが設立され、3,000以上の企業の拠点ともなっている。

BASH(Build Amazing Startups Here の頭文字)は現在1周年を迎え、Infocomm Investment や国際的なアクセラレータ、企業が新たに協業しており、今後の見通しは明るい。今回彼らは1周年記念で発表を行った。

もっと速く

アクセラレータに関しては、Infocomm は、スタートアップを設立するために BASH スペースを利用するアクセラレータ3社と協力することを発表した。

Infocomm は、Spark Accelerator と呼ぶに相応しい会社を設立するために、シンガポールのエネルギー事業会社 Singapore Power(SP)と合弁会社を立ち上げると発表した。エネルギー効率、流動性、サイバーセキュリティなどに取り組むスタートアップを探す予定だ。SPは各スタートアップに2万1,000米ドルを投資し、6%の株式を取得するという。このプログラムにおける投資は合計で280万米ドルになる。同社は Spark 事業で30社のスタートアップを設立できればと考えている。

2016年第2四半期に申し込み受付を開始し、第3四半期にプログラムが始まる予定である。

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また、Infocomm は、昨年シンガポールへの進出を発表したアムステルダムのアクセラレータ、 Rockstart とも協業していく予定だ。Rockstart Singapore は、設立時からグローバル展開を目指すスタートアップを求めており、このプログラムを3ヶ年計画、10社のスタートアップを対象にするという。申し込みは2016年5月から開始し、同年の第3四半期からプログラムをスタートする予定だ。

Airmaker も忘れてはいけないアクセラレータである。Airmaker は、Infocomm、Ascendas-Singbridge と国際的に活躍している商社 Runyang の合弁会社である。

このプロジェクトでは、スマート建物管理、コネクティッドホーム/都市アプリ(ウェアラブル、健康、エネルギーなど)、コネクティッド産業/製造ソリューション、技術やインフラを扱う企業やアプリが求められている。IoT 技術はこれら全てのものをつなぐ特徴を有している。

このプロジェクトは100日間プログラムで、シンガポールでの「発見フェーズ」や深圳での「設立フェーズ」などがある。申し込み開始は2016年の第2四半期で、プログラムは2016年半ばから始まる予定だ。

基本事項

また、Infocomm は IBM と協力して IBM Watson プログラム向けの Tag.Pass を発表した。Tag.Pass は Infocomm 社内のアクセラレーション前のプログラムで、起業家がアイデアをビジネスにできるよう支援することを目的としている。

共同で行われるプログラムは3ヶ月間で、IBM の自然言語処理、機械学習コンピュータシステム、Watson 用のアプリを開発するスタートアップが対象だ。

参画するスタートアップは、BASH に拠点を構え、IBM からのメンタリングやリソースを活用することができる。2016年3月10日のピッチコンテストでプログラムに参画できるスタートアップが決定される。対象分野は、本日(原文掲載日:2月25日)発表された他のプログラムより多岐にわたり、小売、旅行、医療、公共部門、金融などがある。

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分野を超えて

最後に、Inforcomm Investment のグローバルスタートアップ交換プログラムでは、世界中のスタートアップサポートプログラムと協力し、引き続きシンガポールにスタートアップを設立して世界への挑戦を支援したいと考えている。既にスペインの開発機関 Barcelona Activa やスリランカの Xeleration アクセラレータプログラムと協力関係にある。

さらに現在、新たに2社が同プログラムと提携した。1社は台北を拠点とするスタートアップビルダーの Taiwan Startup Stadium で、もう1社は Dubai Silicon Oasis の規制機関 Dubai Silicon Oasis Authority(DSOA)である。なお Dubai Silicon Oasis は、政府所有の自由貿易圏であると同時に、この場所で活動を行う企業に対して奨励金や手当を提供するテックパークである。

Infocomm と DSOAは、ケーススタディ、市場情報、技術開発などの知識共有で互いに協力していく予定だ。また両社は若い起業家がフィンテック、スマートシティ、セキュリティ技術、監視などのアイデアに取り組むためのメンタリングプログラムの実現も目指している。

このプログラムは今年4月から始まる予定で、BASHを拠点にし、シンガポールで試験的に事業を行うスリランカや台湾のスタートアップが参画する。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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