〈韓国のテックスタートアップを探る〉ビッグデータを活用し、レストランメニューを翻訳して表示する「REDTABLE」

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今回の投稿は、本シリーズ「Discover Korea’s Tech(韓国のテックスタートアップを探る)」の第6弾である。数々の巨大企業が牛耳っていることで有名な韓国経済の中、自身が持つテクノロジーによって自立した韓国のスタートアップ起業家たちに話を聞いていく予定だ。数ヶ月に渡って彼らを追うこの企画を楽しみにしてほしい。@technodechina からシリーズ最新のストーリーをチェックできる。

食事は時に海外旅行中最大の冒険になる。参考にする写真もない不可解なメニューを見て注文し、実際にどのような料理が出てくるのかわからないという状況は、旅行者にとって厄介で苛立たされるものだ。

REDTABLE(레드테이블 はビッグデータを活用して、海外で料理を注文する際のトラブルを軽減したいと考えている。

REDTABLE の CEO である Haeyong Do(도해용)氏はこう述べる。

韓国には50万ものレストランがありますが、それらのレストランをモバイルに組み込むことは簡単ではありません。

REDTABLE は各地のレストランを訪れる外国人旅行者に対して、モバイル端末に翻訳されたメニューを表示し、旅行者がスマホで注文と支払いができるようにすることを目指す。現在のところ、海外市場を狙っているフランチャイズ企業が REDTABLE のソリューションを利用してメニューを翻訳している。

REDTABLE は飲食系ビッグデータを解析することによりレストラン比較を行うアルゴリズムを開発した。また、同社はブログやソーシャルメディア上のレストランレビューに使われた単語を解析することにより、カテゴリー別の人気レストランの格付けも行う。

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アプリは現在、英語、中国語、韓国語、日本語の4ヶ国語に対応している。ユーザの半数はソウルを訪れる中国人旅行者である。

Do 氏はこう述べる。

韓国と中国の両方から需要があります。中国人の海外旅行者は増えており、中国企業は彼らに自社のプラットフォームを使わせる方法を探しています。韓国企業は新たな中国人顧客を呼び寄せる術を模索しているのです。

REDTABLE は中国側のサービスに韓国の上位レストランのリストを提供することにより、両者の橋渡し役を務めている。中国人顧客は Ctrip(携程)、Tuniu(途牛)、LY.com(同程)、Alitrip(阿里旅行)、Dianping(大衆点評) といった国内向けサービスを韓国で使いながら、良いレストランを探すことができる。REDTABLE アプリは Alipay(支付宝)や WeChat 決済(微信支付)と接続されており、利用者はスマホのアプリか Dazhong Dianping(大衆点評)で支払いができる。注文確定後 REDTABLE は韓国企業と手数料を分け合う。

ホテルマネージメント専攻の学生たちにより2011年に設立後、同社は中国市場に進出中である。今年の総売上は3億韓国ウォン(約2,900万円)に達する見込みである。

REDTABLE は韓国・未来創造科学部傘下の K-ICT Born2Global Center の支援を受けている。

redtable-team

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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