プライベートなご近所SNS「Nextdoor」の使い方:安心できるコミュニティを活かして地元のサービス業者探し

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<ピックアップ> Nextdoor now finds neighbors to do your chores or babysit the kids

家のタスクをアウトソースしたい場合、または単になんらかリアルなインタラクションが必要な場合(例えば、いらなくなった家具を安く買い取ってくれる相手を探すなど)、今ではさまざまな方法が存在する。

なんといっても、老舗は1995年創業の三行広告サイト「Craigslist」だろう。2016年の売り上げは6.9億ドルと言われており、新鋭サービスに負けず劣らず今だに高い人気を誇っている。各地域のサービス業(レストランから排水管工事や引っ越し業者まで)のレビューサイト「Yelp」も活用されている。

また、ここ数年で「TaskRabbit」(タスクラビット)のような小さなタスク発注サービスが登場した。依頼する相手を探すのはもちろん、発注から支払いまでスマホで完結する手軽さが支持されている。

この領域に着々と進出しているのが、プライベートなご近所SNSの「Nextdoor」だ。日本では、2016年6月頭に登場した「マチマチ」の北米版で、その創業は2010年にさかのぼる。

核家族化、またスマートフォンを含むテクノロジーの進化によって情報収集が簡単になり、人と交わることなくあらゆる行為が完結するようになった現代。当然、ご近所付き合いも希薄化しており、再び安全で良質な地域コミュニティを取り戻す目的で立ち上げられた。

Recodeのインタビューで、同社のCEOであるNirav Tolia氏は「オフラインなら安心して話せることをオンラインでも安心して話せるかどうか」がNextdoorのチャレンジだと話している。

「どこそこに泥棒が入った」「新しい店がオープンするらしい」など地域で起きていることを話し合う場として始まったが、北米で141,000ものコミュニティが運営される今では、家まわりのタスクを発注・受注するためにも使われるようになっている。

多くのコミュニティでこうした使われ方が広まってきたため、Nextdoorは正式なサービスとしてLocal Pages(旧 Nextdoor Now)を開始した。住所確認と本人確認を経て、ベビーシッターや家庭教師、便利屋といったサービスのプロバイダーとして登録できる。登録すると、事業者には専用のページがあてがわれる。

Local Pagesは、Nextdoorがユーザに新機能として提供したのではなく、ユーザが編み出した使い方だ。そこに、安心して使える地域コミュニティがあってのことだろう。

via. Digital Trends

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