
Blue Apron は、新規株式公開(IPO)後の苦境が続いている。食材配送を行う同社は、今月に入ってから複数の株主から訴訟を起こされているのだ。IPO の目論見書に誤解を招く内容があったというのがその理由である。
訴訟の主張の中で様々な不満が向けられているのは、Blue Apron 社、同社 CEO、CFO、取締役さらには IPO 時の証券会社に対してだ。つまり、訴えの内容は、IPO 前に提出された目論見書に重大な事実が記載されておらず、不正な記述が含まれていたというもの。
原告はとりわけ、Blue Apron がニュージャージー州の最新フルフィルメントセンター建設の遅れを公表しなかったことを繰り返し主張している。この情報は、今月、決算発表時に公にされた。また、Blue Apron は Amazon に食品配送事業参入の計画があることを知りながら、2017年下半期になされる広告支出の計画的削減と、それによる収入増の鈍化について注意を呼びかけていなかったことも問題にしている。
1件の訴訟は、テキサス州ダラスに住む Ahmed Chaudhry 氏が起こしたもの。彼は取引初日に1株10.25米ドルで同社株を1万株購入した。もう1人はニューヨークの Rustem Nurlybayev 氏で、彼は2016年に Alibaba(阿里巴巴)に対する集団株主訴訟の原告にも名を連ねた。他の法律事務所は、集団訴訟に関心のある Blue Apron の株主を集めるべく呼びかけるプレスリリースを送っている。
取引初日の終値が10米ドルだった Blue Apron の株価は下落が続いており、21日には5.24米ドルで取引を終えた。公開価格比で48%の下落。
かつて Whole Foods を支配したことのあるアクティビスト投資家の Jana Partners は先週(8月第3週)、Blue Apron 株を2%取得したことを明らかにし、同社を支配する可能性を示唆した。同18日には、IPO 株式を引き受けた Stifel Nicolaus が、同社株のレーティングを「バイ」から「ホールド」へと引き下げた。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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