中国コワーキングスペースのユニコーンURWork(優客工場)、アジアの拠点拡大に向け競合のFountown(方糖小鎮)との合弁を発表

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URWork(優客工場)
Image credit: URWork(優客工場)

中国コワーキングスペース業界に統合の動きが依然として続いている。コワーキングスペースのユニコーン企業 URWork(優客工場)が本日、アジアでの拠点拡大とコミュニティ支援の強化に向けて、上海拠点の競合 Fountown(方糖小鎮)と戦略的合弁の提携を発表した。

今回の両社による提携は株式交換により実施される。会社声明によると、両社はロケーション、会員制度のほか、バリューチェーン全体の垂直的なリソース統合、テクノロジーのエクスポート、マネジメント、専門知識の共有といった面で互いに協力していくという。今回の発表では取引の詳細は明らかにされなかった。

2015年4月20日に設立された Fountown は、上海、北京、成都の25のロケーションで2万のワークステーションを運営しているシェアードスペース業界では中国大手の企業だ。今回の提携によって両社の強みは効果的に結びつくとみられるが、合弁相手の URWork は現在、中国30都市、100のロケーションで合計30万平方メートルのスペースを運営している。

中国コワーキングスペース業界は急成長をみせており、今回の提携は、サービス向上、ネットワークの規模拡大、そして競争力増強のため実現されたものと言える。

URWork の共同設立者兼 CEO の Mao Daqing(毛大慶)氏は次のように話している。

今回の提携は、高い品質のオペレーションを確保するほか、消耗戦を回避し、両社に共通する強みを活用することによって業界全体の運営面での効率性と基準を改善させるウィン・ウィンの提携です。

URWork が競合他社と協力的な提携を実施したのはこれが初めてではない。同社は5月にライバル企業の New Space(洪泰創新空間)と合併しており、New Space はそれ以前の2015年に AA Accelerator(AA 加速器)と合併している。これと同じ行動原理が、同社のグローバル戦略を推進している。8月には初の米国展開の第一歩として Serendipity Labs Coworking と合弁による提携を実施したほか、東南アジアのネットワークを強化するためにインドネシアのコワーキングスペース大手 Rework に対し戦略的な投資を行っている

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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