シンガポールのブロックチェーン対応クラウドファンディング不動産ポータルサイト「BitOfProperty」、日本のLIFULLからシード資金を調達

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BitofProperty

賃貸住宅に対する少額投資を扱う不動産所有者と不動産投資家向けのエコシステムを提供するシンガポール拠点のブロックチェーン対応クラウドファンディングプラットフォーム BitOfProperty は、不動産・住宅情報サービスを提供する日本企業 LIFULL がリードしたシードラウンドで非公開額の資金を調達した。

調達した資金は、ビジネスの拡大と技術開発に活用される予定。

今回のラウンドは、シンガポールを拠点とするスタートアップインキュベータ、Spaze Ventures がリードしたプレシードラウンドに続くものだ。

BitOfProperty が掲げるコンセプトは、設立者らが不動産への投資方法を模索し始めた際に生み出された。彼らは、不動産投資には高い費用がかかり、法的にも困難で、さらに国境を超えて情報を収集するのに手間がかかることに気づいた。そしてそのことが、国際的な不動産投資を一般層でも扱いやすいものにする方法を探し求めるきっかけとなった。

BitOfProperty は基本的に、住宅用と商業用の賃貸不動産の両方に対する投資機会を提供している。他のクラウドファンディングプラットフォームとは異なり、ブロックチェーン技術に基づく賃貸不動産に対する少額投資が可能だ。これにより、国際投資の透明性と流動性が高まり、不動産市場の分散化が進む。

BitOfProperty の共同設立者兼 CEO の Karl Vään 氏はこのように述べた。

BitOfProperty プラットフォームのおかげで投資がこれまでになく手軽でアクセスしやすいものになり、透明性も高まって不動産投資業界に変化をもたらしています。LIFULL による投資と彼らが持つ業界経験や知識をもって、弊社が積極的にビジネスを拡大し、また技術面でも継続して向上を図っていく態勢が整いました。

LIFULL で執行役員を務める筒井敬三氏は、次のように語っている。

弊社はブロックチェーン技術とシェアリングエコノミーの革新こそが、不動産業界の将来を握る鍵であると信じています。次世代の不動産投資向けグローバルプラットフォームを構築できることを大変楽しみにしています。

1997年に設立された LIFULL は、不動産・住宅情報サービスを提供している。中心事業は、日本国内の不動産情報に関する資料を豊富に提供する不動産・住宅情報サイト、LIFULL HOME’S の運営だ。主力の住宅分野に注力する以外に、介護、インテリアデザイン、保険といった関連分野へも事業を拡大してきた。また海外でも57ヶ国で積極的にサービスを展開している。

【via e27】 @E27co

【原文】

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