企業向けブロックチェーンを開発する中国のNervos Network、シリーズAラウンドでSequoiaやPolychain Capitalから2,800万米ドルを調達

by Tech in Asia Tech in Asia on 2018.8.4

Nervos Network
Image credit: Nervos Network

中国のブロックチェーン企業 Nervos Network は、Sequoia China(紅杉資本)とPolychain Capital がリードした資金調達ラウンドで2,800万米ドルを調達した。同ラウンドには、Multicoin Capital と FBG Capital をはじめとする他企業からの参加もあった。

Nervos はこの資金を活用して製品およびエンジニアリング部門の人材雇用を増強し、自社のブロックチェーン開発を加速していく予定。資金の一部は他企業との戦略的パートナーシップにも向けられる。

Nervos ブロックチェーンは企業向けにデザインされたオープンネットワークで、分散型アプリケーション(Dapps)を構築できる。

同社は4人の共同設立者が率いており、各々が顕著な経歴を持つ開発者だ。

チーフアーキテクト Jan Xie 氏は、Ethereum Foundation の元研究開発者だ。CEO である Terry Tai 氏は、かつて人気を博したものの今はなき仮想通貨取引所「Yunbi(雲幣)」で中心的開発者だったことがある。同取引所は昨年の中国規制当局による取り締まりを受けて閉鎖となった。他の共同設立者の2人は、仮想通貨ウォレット imToken の元 CTO の Daniel Lu 氏と、IBM 元ソフトウェアエンジニア Kevin Wang 氏だ。

ギャップを埋める

通常、ブロックチェーンに基づくビジネスでは複数のブロックチェーンプロトコルが利用されている。ブロックチェーンプロトコルはeコマースマーケットプレイスのように見なすことができ、ブロックチェーンベースのビジネスはそのマーケットプレイス上の商品販売業者のようなものだ。

そうした企業は、セキュリティ面で Ethereum のようなパブリックブロックチェーンプロトコルを用いて金銭取引を行い、Hyperledger Fabric のようなプライベートの許可ベースのブロックチェーンで日常業務を処理できる。パブリックブロックチェーンは、そのチェーンを管理する中央管理者が存在しないため安全性が高い。なぜなら不正侵入の標的とする単一の大本が存在しないため、ハッカーにとってシステムのハッキングが困難だからだ。

その一例は貿易金融プラットフォームの「Kommerce」だ。その事業運営(取引、注文、商品確認)は Hyperledger Fabric 上で実行されるが、送金と受け取りはEthereum上で実行される。

Nervos は、自社プロトコルは企業にとってより便利であると話す。すべての事業活動で1つのブロックチェーンのみ扱えばよいからだ。

同グループが提唱するネットワークは、パブリックブロックチェーンと高性能アプリケーション層で構成される「革新的な階層アーキテクチャー」デザインを活用しており、パブリックおよび許可ベースのブロックチェーンの両者の機能を組み合わせている。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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