海南島に中国初のブロックチェーン実験特区が開設、テック企業が集結

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Skyscrapers in Hainan Island, China
中国海南島
Image credit: Gui Yongnian

中国初のブロックチェーン実験特区が10月8日、海南省海口市に正式にオープンした。新華社通信が伝えた

実験特区の場所は、オックスフォード大学のブロックチェーン研究センターと協力しブロックチェーン研究所をローンチしている、Hainan Resort Software Community(海南生態軟件園集団)だ。Hainan Resort Software Community は中国人民大学と提携し、イノベーションセンターも設立している。

しかし、特区の範囲には研究以上のものが含まれている。海南省工業信息化庁庁長 Wang Jing(王静)氏は次のように述べている。

実験特区は、世界中のブロックチェーンの才能を呼び込み、国境を越えた取引、包括的なファイナンス、クレジット評価などの領域へのブロックチェーンの応用を探求することに最大限の努力を投じます。

中国のテクノロジープレイヤーの中には、すでに海南に引っ越し、ブロックチェーン関連の部署を立ち上げた会社もある。AI とサーチエンジン大手 Baidu(百度)は、遡って8月、海南省で子会社の Dulian Internet Technology(度鏈網絡科技)を登録した。Baidu は、Dulian がブロックチェーン実験特区に属すのか明確には述べていないが、Dulian はブロックチェーン技術の開発とオンラインゲームを専門に扱う。

最近香港での裏口上場を完了した世界的な仮想通貨取引所 Huobi(火幣)も、4月30日付プレスリリースによると、海南にブロックチェーン研究室の設立を計画している。Tianya Community(天涯社区)と始める同研究室は今年末に完成する予定だ。リリースによれば、Huobiの計画は海口実験特区に国内本社を移し、ブロックチェーンインキュベータを設立し、「10億ドル規模のグローバルブロックチェーン業界ファンド」を創設する、というものだ。中国の仮想通貨に対する悪名高い取り締まりにより、Huobi は現在中国ではコンサルティングと調査能力の範囲でしか活動していない。

Baidu と Huobi に加えて、今年4月に ThunderChain(迅雷鏈)をローンチした NASDAQ 上場企業 Xunlei(迅雷)と、中国のサイバーセキュリティのトップ企業 Qihoo 360(奇虎360)傘下の 360 Blockchain Security(360区塊鏈安全)も、新設された実験特区にオフィスを開設する、と地元メディアは伝えている

ブロックチェーン分野の急速な発展を目指す中国の国家計画に含まれているエリアは、海南だけではない。深圳は4月24日、深圳初の5億人民元(約81億円)のベンチャーキャピタルファンドをローンチした。同ファンドはブロックチェーン企業に重点を置いており、杭州市政府がブロックチェーンファンドに16億米ドルを投資した約2週間後である。中国南東部の沿岸にある福建省でも同月、ブロックチェーン技術の採用を企業に推進する地域政策が発表された

今月初めに北京で開催された Trusted Blockchain Summit 2018(2018可信区區塊鏈峰会)では、中国工業情報化部の首席エコノミストWang Xinzhe(王新哲)氏が、ブロックチェーンに重点を置くことを再確認した。Wang 氏によれば、ブロックチェーン技術は国全体として重要であり、同部は、国内成長を加速させるため、イノベーションの支援や政策の改善などを進めるという。

【原文】

【via Technode】

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