b8taが仕掛けるショールーム新ビジネス、Googleのスマートホーム製品群を体験ーー鍵は「店舗滞在データ」にあり

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ピックアップ:Try IoT before you buy IoT: Google, B8ta let you ‘test drive’ smart home tech via Digital Trend

ニュースサマリ:IoT製品などの家電製品を販売するショールームサービス「b8ta」がGoogle新製品群の展示販売を開始している。10月10日に実施された「Made by Google」で発表された製品群を実際に手に取れるもので、リビングやオフィスなどで実際に利用するシーンを再現してくれている。旗艦店をはじめとする7つの店舗で展開中。

話題のポイント:小売ビジネスでずっと気になっていたビジネスがあったのでご紹介します。オンデマンド・ショールームのb8taです。

10月はガジェット好きには魅力的な商品が多く発表された月になりました。特にGoogleの新製品についてはPixel 3がSuicaなどのモバイル決済に対応したことや、その他のスマートホーム製品も国内で購入可能ということで検討している方も多いのではないかなと思います。一方で、こういったネット接続型のデバイスというのは利用用途がどこにあるのか分かりづらいのも確かです。

これらの説明にかかるコスト問題を解決してくれるのが「ショールーム」です。Apple Storeは好例で、購入するというよりは手にとって確かめるための場所(後はサポート)と考えた方がいいでしょう。この環境をオンデマンドに提供してくれるのがb8taになります。実際に創業者にインタビューしたこともある福家隆さんの説明を引用します。

b8taはスタートアップが開発したハードウェア製品を販売する店舗です。商品ブースを月額サブスクリプションで貸し出す場所貸しモデルを展開。店内にはカメラが設置されており、各ブースに立ち寄った顧客の属性データから、滞在時間を細かにトラッキングでき、スタートアップ側はb8taが開発したダッシュボード上でデータを参照できます。「ソフトウェアが店舗を飲み込むーーAmazon GO vs Microsoftの構図、鍵を握るのは「実店舗での顧客行動データ」(後編)

ポイントは場所貸しと同時に購入データも取得している点です。前述の通り、これら製品は利用シーンが重要なので、ユーザーにあらゆる想像をしてもらえる環境を提供する必要ありますから、自由にレイアウトできる場所貸しというのは理にかなっています。またショールーム内に設置されているカメラで購入者のデータを収集できますから、実際に触ってみて何が問題になるのか、そういった推測も可能になるのかもしれません。

ビジネスモデル的にも価格競争になりがちな場所貸しだけでなく、データを提供することで差別化が可能です。実際事業評価も高く、2015年創業のb8taは今年6月に小売のMacy’sをリードにシリーズBで1900万ドルの調達に成功しています。

新しい概念の製品は往々にして説明のコストがかかります。特にネットサービスが2次元から飛び出してリアル世界にやってくることが多くなってますから、もしかしたら国内でもそろそろこの手の場所にニーズが出てくるかもしれませんね。

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