カスタマイズサプリのサブスク「FUJIMI(フジミ)」運営のトリコ、1.5億円をプレシリーズA調達——POLA ORBIS CAPITALとXTech Venturesから

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トリコのメンバー。前列左から2人目が代表の藤井香那氏。
Image credit: Tricot

肌診断から処方するカスタマイズサプリメント「FUJIMI BEAUTY SUPPLEMENT(以下、FUJIMI と略す)」を開発するトリコは23日、プレシリーズ A ラウンドで1.5億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、ポーラ・オルビス ホールディングス(東証:4927)の CVC である POLA ORBIS CAPITAL と XTech Ventures。

XTech Ventures は前回シードラウンド(今年4月に実施)に続く出資参加であり、トリコの累計調達金額は1.8億円となる。トリコでは調達した資金を使って、カスタマイズサプリメント FUJIMI のさらなる販売促進・認知拡大とと、美容領域での新たなカスタマイズ商品の開発に注力するとしている。

2018年4月、代表の藤井香那氏により設立されたトリコは、20問ほどの肌診断からユーザにあったサプリメントをカスタマイズ処方、サブスクリプションでデリバリするサービス FUJIMI を提供。2,000億通り以上の肌診断の結果をもとに、オリジナルのサプリメント11種類から処方を組み、ユーザにあわせた飲むスキンケアを提供する。2019年1月から展開されたクラウドファンディングは、目標金額の200万円を上回る結果を出して終了。3月5日にプロダクトを発売した。

また、今年2月に開始されたコスメやスキンケアを紹介する Instgram 上の「SkieNa(スキーナ)」は、約6ヶ月間でフォロワー10万人を擁するメディアに急成長。20代後半〜30代前半女性のコスメへの熱量が強いユーザーが集まっているようだ。

「FUJIMI」
Image credit: Tricot

藤井氏によれば、前回シードラウンドで調達した資金は、FUJIMI 製造の資材購入などでほぼ無くなったようで、実質的なマーケティング活動のための費用は、今回調達した資金から拠出される。現在のマーケティング活動はオンラインのものに終始しているため、今後は、ポップアップストアの開設など認知度向上に努める。カスタマイズサブスクの世界は競合も出やすいため、成長の加速により、一気に市場のドミナントプレーヤーを目指したいと意気込む。

今後新しく開発するプロダクトは美容をテーマにしたものでサプリメントではないものの、それが何であるのかについては、藤井氏は言及を避けた。同社は FUJIMI 開発の際と同じく、新プロダクトの開発にあたっても、そのプロダクト分野のエキスパートを監修者としてつける考えで、同社では来年2月前後のプロダクトローンチを目指したいとしている。

トリコは藤井氏を含む女性3人が中心となって設立され、デザインやマーケティングに強いメンバーで構成されている。今後、CTO をはじめエンジニアリングやビジネス開発に強い人材の募集に注力する計画だ。

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