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ピックアップ:Remotion raises $13M to create a workplace video platform for short, spontaneous conversations
ニュースサマリー:リモートワークツールを提供する「Remotion」は10月6日、シード・シリーズAにて合計1300万ドルの資金調達を発表した。昨年12月のシードラウンドはFirst Roundがリードし、今回発表に至ったシリーズAにはGreylockがリード投資家として参加している。同社はリモート向け映像コミュニケーションツールを展開するスタートアップ。特に常時接続の体験に力を入れたプロダクト設計に特徴を持つ。
話題のポイント:パンデミック以降、リモートワークにおける映像ツールを提供するスタートアップは数多く誕生してきました。例えば、まさにRemotionと同じ領域にはa16zやY Combinatorが出資するTandemなどが挙げられます。Tandemは既にAirbnbやLyft、Notionなど、多くのIT企業で利用されているようです。
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そんなレッドオーシャンな同領域ですが、Remotionは一時的なやり取りに使うZoomやSkypeとは違い、バーチャルオフィスの製品価値を軸に常時接続環境を提供しています。もちろん、先行するTandemも同じく「常時接続」にフォーカスしていますが、Remotionでは細かな使い勝手(絵文字表現など)で差別化をしています。
とはいえ、現時点で両者に大きな違いはなく、今後の「常時接続」体験をどのように設計していくかが市場として問われている段階なのだと思います。リモートワークという環境をアップデートする需要は今後も伸びていくことに間違いなく、FYI 2019 Remote Work Report が公開したデータによれば、リモートワークにおける最もチャレンジングなことは「コミュニケーション」であるとのリサーチ結果を公開しています。
リモートワーカーという概念は今まで、決してマジョリティーではありませんでした。しかし、リモート環境が当然となった時、リサーチ結果が示すようなコミュニケーションを補うためのツールは必須となってきます。まだまだ市場は始まったばかりなので圧倒的な勝者はいない状況です。市場のキラーコンテンツを繰り出してくるスタートアップの登場に注目です。
共同執筆:「.HUMANS」代表取締役、福家隆
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