
これまで包括的なiPhoneのレビューを書いていた経験から言えるのだが、最も時間のかかるテストが結構重要だったりする。例えばバッテリーが実世界の条件の下で本当に持つかどうかを確認する評価がそれだ。Appleはいつも3Gと4Gの通話時間やインターネットアクセス、ビデオ再生といった異なる数字において、特定の保証をしている。しかし、熱心なレビュアーによってそれらAppleの公式の数字は常に正確でないことが発見されている。例えばデバイスがあるタスクについては謳ってる時間より遥かに長く動く一方、別のものでは早々にシャットダウンする、みたいな話だ。
ここで2つの裏話を紹介しよう。まず、これらのテストを公正かつ一貫して実施することは、レビュアーにとって本当にひどいプロセスになる。二つ目。バッテリーの寿命は、新しいセルラー世代が出たばかりのタイミングでは特に重要になる。特に5G接続はいくつかの条件下で急速にバッテリーを消耗させる。通勤している人は仕事から帰宅した時点で十分な電力が残っていないだろうし、他の何百万人ものユーザー(経営者、従業員、そして学生)は電力不足に陥る可能性がある。日中に充電でもしない限り、日が暮れる前にバッテリーはほぼ死ぬことになる。
ちなみに初期のAndroid 5Gスマートフォンの数々は、こういった懸念を予想して大きなバッテリーを搭載していた。
しかし、だ。なんと5GのiPhoneは逆の方向に行ったのだ。iPhone 12, 12 Pro、12 Pro Maxは前のモデルよりバッテリーが小さい。Appleは同じく5G接続ができるiPhone 12 miniをラインナップに加えているが、現実的に考えてこちらのバッテリー容量も少ないはずだ。
AppleがiPhoneのバッテリー寿命について口を閉ざしているのは偶然ではない。というのもこれまでにiPhoneでは、バッテリー基準を徐々に「昨年モデルに準ずる」という考え方にシフトしていって、Appleはその後、毎年更新していた「バッテリーテスト情報」のページでの寿命測定値の公開を中止してしまっていたからだ。(次につづく)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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