(前回からのつづき)Verizonの大規模な5Gマーケティングキャンペーンは、「5G built right」というキーワードを掲げ、5Gが提供するネットワーク性能の高速化を謳っている。ただ、ネットワーク性能は5Gデバイスの性能にも大きく依存するため、例えば最低でもユーザーにバッテリー消費を心配させない設計は求められるだろう。
だからAppleが選択したデバイスの縮小化は、バッテリー持ちの観点では大きな足かせになるかもしれない。デバイスの早期レビュアーは、実際のユーザーにとっては重要となるにもかかわらず、この観点を見過ごしているのだ。iPhone 12 miniは、世界で最も小さく、薄く、そして軽い5G対応スマホになるかもしれない。しかし、バッテリー消費にデバイスが耐えられるのかは非常に疑問である。

その一方、世界の様相は多くの点で特異な状態に変わってきており、バッテリー消費が問題にならない可能性もある。米国などの幾つかの国では、通勤サイクルが極端に減少していてバッテリーに対する懸念は少なくなっている。とはいえ、例えば5Gダウンロードのために莫大な電力を使用したり、2つのセルラー接続を同時に維持することが5G対応デバイスには強制されるため不安はぬぐえない。ただ、いくつかの地域と状況では、既存の4Gモデルデバイスと比べても5Gデバイスの方が電力消費が低い傾向を見せるケースもあることが報告されている。(次につづく)
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