iPhone12・MagSafe復活:充電時間や使い勝手はどうなる(2/5)

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AukeyのOmnia Miniは旧型のiPhone・Apple Watch用の5W USB充電器と同じフォームファクタで20W USB-C充電を行うことができる。Image credit: Jeremy Horwitz/VentureBeat

iPhoneにおけるMagSafeのハードウェア実装

前からのつづき)Apple Watchの磁気充電ドックは1メートルのケーブルの先に直径1インチほどの磁気パックが付いているが、iPhoneのMagSafeには直径2インチを超える大きな磁気パックが付いている。個人的にこの差は大きい。

詳しくは述べないが、MagSafeの丸い磁気アタッチメントがiPhoneケースに付けるとどれほど見映えが悪いか、あるいはiPhoneを持ち上げる時に手動で取り外さなければならないことについて、SNSで不満が見受けられたことは申し上げておく。こうした問題点は第2世代のMagSafeアクセサリでは解消されるだろうと思うが、現状、少し厄介だ。

Apple Watchはごく一般的なApple 5W USB電源アダプタ(最近までiPhoneとWatchに同梱されていたアイテム)で充電できる。しかしMagSafeには新型の20W USB-Cウォールアダプタが必要だ。ほとんどのコンピューターのUSB-Cポートではフルスピードで動作しないが、最新のAppleのラップトップか、おそらく他のMacからであれば3アンペアの電力を引き出すことができる。大部分のユーザーはウォールアダプタを利用したいと考えるだろうが、iPhoneにはAppleの19ドルのパワーキューブも39ドルのMagSafeも付属してこない。上の写真のAukeyの新しいOmnia Miniを使用すれば数ドルといくらかの物理的スペースの節約になる。しかもAppleのアダプターと同じ20WのUSB-C出力を、はるかに小さいフォームファクタで提供してくれる。

Appleなどのメーカーが充電電力を測定する方法として「15W」「18W」「20W」といった数字を挙げてきたが、実際のところこれはどういう意味なのだろうか?

簡単にいうと、数値が大きいほど「ピーク時の」バッテリー充電速度が速くなる。ただし現実的には充電システムというものは、ずっとピーク速度で充電するわけではなく、バッテリーの損傷を防ぐために速度を落とす。バッテリーのサイズはデバイスごとに異なるため、最も簡潔なのはバッテリー残量が0%から100%になる時間を表示することだ。また、現在の有線充電システムにおいては2時間充電が一般的だ(最先端ではないが)。

以前、iPhoneのワイヤレス充電と有線充電の速度には大きな差があった。大まかに言えばその差は2時間どころか4時間もあった。しかしiPhone 12シリーズではおおむね解消されている。2017年のiPhone 8・iPhone Xを皮切りに、AppleはQi認定5Wワイヤレス充電と、Apple純正アクセサリでのみ使用できる独自の「iPhone専用」7.5Wワイヤレスのサポートを開始した。

それでも、ワイヤレス充電はモデルによっては4時間以上かかる場合がある。現時点でiPhone 12が15Wワイヤレス充電をサポートしているとは言え、実際にはMagSafeを使用して有線並みの約2時間で充電できるモデルもあるだろう。

その速度を実現するにはiPhone 12に20WのウォールアダプターとMagSafeが必要だ。パック内とiPhone内の磁石が充電コイルの位置を正確に合わせてくれる。これは古いiPhoneには物理的に不可能な技だ。技術的には、MagSafeは前述の8およびXのような古いiPhoneとも下位互換性がある(Appleのオンラインストアもそう謳っている)。

だがそうしたiPhoneの背面にはパックの磁石がしっかりと取り付けられないので、結果的に充電速度はQiよりも劣る。筆者がiPhone 11 ProでMagSafeをテストしたところ、30%から100%に達するのに4時間近くかかった。これはMagSafe以外の充電器と同じくらい遅い。(次へつづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】