
MagSafe:厄介だがよく考えられたワイヤレス充電
(前回からのつづき)iPhone 12ファミリーのヒットを支えるもう一本の柱、新しい磁気ワイヤレス充電について、無視したりスキップしたりするのは簡単だ。というのもAppleのMagSafeはいささか混乱を招いているし、飛び抜けて印象深いものでもないからだ。真新しいMagSafe充電器は39ドルで、直径2インチ以上もある充電パックと3フィートのUSB-Cケーブルを組み合わせたものになる。MagSafeのフル「15ワット」の速さで充電するためには、新しい20ワットのACアダプタを購入しなければならない。
充電速度がとても大事だと考えるのなら、MagSafeは避け、付属のLightningケーブルを使ってiPhone 12 ProをダイレクトにACアダプタにつなぐことをお勧めする。そうすればiPhoneのバッテリーを30分で50%まで回復させることができる。ACアダプタでMagSafeを使うと、30分で23%までしか充電できない。また、筆者が2020年型のMacBook ProとMagSafeを使用して行ったテストでは、iPhone 12 Proは30分でたったの16%しか充電できなかった。
その速度とサイズにもかかわらず、MagSafeはそこそこの充電エクスペリエンスしか提供してくれない。以前のデバイスを選ばないQiワイヤレス充電器よりは速いが、これらの充電器には巨大なエコシステムがあり、現状でワイヤレスも有線の高速充電も手ごろな価格で入手できるし、車載Qi充電器もある。便利さに違いはほぼなく、足りないのはAppleの丸くて巨大なマグネットだけだ。

MagSafeをテストした結果、真に説得力のある理由が得られるまでは、この充電器とAppleの醜くて高すぎるiPhone 12 MagSafeクリアケースを返品することを決心した。iPhone 12 Pro以前に使っていた既存のQiベースのドックとLightningケーブルはすべて、このモデルでも正常に動作する。Appleが来年あたり、MagSafeでより大きな賭けに出るのかどうかは見ものだ。(次につづく)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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