iPhone 12 Pro実機レビュー:ラップトップ級の「A14 Bionic」、でもこれ何に使う?(4/7)

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Image Credit : VentureBeat

A14 Bionic: ラップトップクラスのパワーをポケットに、その目的は?

(前回からのつづき)すべてのiPhone 12モデルにA14 BionicのCPUとGPUが搭載されたのは必然のことだった。これは長年にわたる世界的な半導体製造ファウンドリTSMCと、最先端の5ナノメートル製造技術を搭載した初のコンシューマーチップによる取り組みだ。 A14は過度に技術的になることなく、最新のラップトップのコンピューティングパフォーマンスをポケットサイズにまでほぼ縮小し、Appleの最新のiPad Proタブレットに搭載されたA14よりも大きいA12 Zチップの速度にほぼ匹敵する。ほとんどのiPhoneアプリでその馬力をフルで使用することはなく、もし使用した場合には通常の2〜3倍の速度でバッテリーを消費するが、必要に応じてそれだけのキャパシティがあるともいえる。

Geekbench5.2.5を使用してiPhone 12 Proのベンチマークを行ったところ、シングル/マルチコアのスコアは 1583/3688を取得した。これは同じアプリのiPhone 11 Proのスコア1336/3484と比較すると約6〜18%増加している。一方最新のiPad Proとの比較スコアでは数字の増減が混合し、シングルコア(1125)では41%速く、マルチコア(4444)では20%遅い。同様に、メタルGPUのテストスコアはiPhone 11 Proの7525から9079に急上昇し、iPhone 12 Proで21%近く改善されているが、A12Z搭載のiPad ProのメタルGPUスコア12023よりも32%低くなっている。

数字的にも実際にも、iPhone 12 Proは一般的なタスク処理については旧モデルや最新のiPad Proよりも少し速く感じるが、最も高スペックを要求するアプリケーション向けの主力なAppleタブレットと比べるとそうではない。ただそれを気にする人がいるかどうかは疑問である。

何年も前にSamsungやその他の企業は、スマートフォンをデスクトップまたはラップトップコンピューターのように使用できるドックを提供し、ポケットサイズのデバイスの速度、ストレージ、ネットワーク機能の向上をより有効に活用した。残念なことにAppleがこの流れのイニシアチブを取ることに興味を示さなかった結果、画面のサイズに縛られた手のひらサイズのスーパーコンピューターファミリーが誕生した。

Appleがこのデバイスファミリー向けにiPhone 12アプリを発表していないことにも注意が必要だ。今年機能が強化されたアプリはほとんどない。新しくなったiPhoneを見せびらかすためにできることは、新機能として忘れられがちなMeasure(計測)アプリや新機能が使えるごくわずかなサードパーティ製アプリをより速くより的確にアップデートすること位だ。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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