
初代モデルが発売されてから13年。何億人ものアクティブユーザー、数十億単位の販売台数、そして広大に広がり続けるアプリ経済圏が指し示す明らかな兆候など、iPhoneの大成功は疑う余地がない。以前のモデルからどれだけ変わったかにかかわらず、すべての新しいiPhoneは何百万人ものオーディエンスの関心事であり、自動的に注目に値するようになる。
Appleは「leap year(飛躍の年)」を言葉として使い、大きな一歩として、あるいはアップグレードのチクタク戦略のマイルストーンとして、これまでのiPhoneに続くiPhone 12ファミリーを登場させた。マーケティング上のフォーカスは「メチャ速い」5Gセルラー機能であり、その次の強調ポイントは新しいチップと改良されたカメラとなっていた。
一方、4つのやや異なる構成の中でも代表的なモデルであるフラッグシップのiPhone 12 Proを使うとするならば、999ドルから1,299ドルのこのスマートフォンは昨年のiPhone 11 Proとの違いを正当化するにはちょっと苦しいかもしれない。たとえ、違いがわかったとしても、だ。
ということで、これから今年のモデルに手をつけるかどうかに関わらず、結論的には結構簡単だと思う。外から眺めるに、最新のAppleのフラッグシップフォンは破壊的というよりは、安牌を取りに行った感がある。しかし、iPhone 12 Proに搭載されているテクノロジーは、開発者、企業、経営者であれば、すぐに理解しなければならないものであり、Appleやライバルたちは早々に次のイノベーションの波を掴むためにこれらを活用することになるだろう。
では実際のレビューをお届けしよう。
iPhone 12 Pro:3万フィートの写真
Appleは2020年10月に4つの異なるiPhoneモデルを発表し、10月下旬に2つ、11月中旬に2つを出荷する。それらは次の通りだ。
- iPhone 12 mini(699ドルから)。アルミニウムフレーム、5.4インチスクリーン、2,227ミリアンペアバッテリー、および2つのリアカメラ
- iPhone 12(799ドルから)。アルミニウムフレーム、 6.1インチスクリーン、2,815ミリアンペアバッテリー、および2つの背面カメラ
- iPhone 12 Pro(999ドルから)。スチールフレーム、6.1インチスクリーン、2,815ミリアンペアバッテリー、3つのリアカメラとLidar(ライダー)3Dスキャナー
- iPhone 12 Pro Max($1,099ドルから)。スチールフレーム、6.7インチスクリーン、3,687ミリアンペアバッテリー、3つのリアカメラとLidar(ライダー)3Dスキャナー
これらのスマートフォンはものすごくよく似ている。それぞれが450以上のピクセル/インチの解像度とHDRビデオ再生のための最大輝度で1200ニトの有機ELスクリーンを持っている。金属の種類、カメラ、Lidarセンサーの違いは一旦置いておいて、最初の2機種は普段使いでは気にならない程度、画面がちょっとだけ暗い。
しかし、それ以外の場合はすべて同じチップと5G機能を持っている。なので、一般的に言えばよいカメラを使いたい場合はiPhone Proを、より小さな画面および価格をこなれたものにしたい場合はProじゃない方を選べばいい。各モデルは3つのストレージ容量と複数のカラーバリエーションが用意されている。(次につづく)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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