WorkTech事業展開のgrooves、JICや南都銀行のCVCらから8億円を調達——累積調達金額は23億円に

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Image credit: Grooves

grooves(グルーヴス) は14日、JIC ベンチャー・グロース・インベストメンツと南都銀行の CVC である南都キャピタルから資金調達したと発表した。同社は昨年、ニッセイ・キャピタルと広島銀行の CVC である 広島ベンチャーキャピタルからも資金調達しており、これらを合わせると約8億円の調達となる。創業以来の累積調達金額はデットを含め約23億円。同社ではさらなる事業拡大を目指し、採用・マーケティング・プロダクト機能開発に資金を使う。

同社ではこれまでの転職支援プラットフォームを中心とした HRTech 事業に加え、「働き方」のDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するテクノロジーとして WorkTech を中心とした事業を構築し、国内外で展開を進めるとしている。転職支援プラットフォーム「Crowd Agent(クラウドエージェント)」は累計9,000社を超える法人が活用、IT エンジニアコミュニティ「Forkwell(フォークウェル)」は5万人を超えるエンジニアが利用している。

一部関係者によれば、本ラウンドはイグジットを前にした最後のものになる可能性がある。

grooves はこれまで、地域金融機関やその傘下 VC から資金調達し、連携することで現地の雇用創出を促す活動を積極化させてきた。2017年7月にナント CVC ファンドから1億円を調達し、南都銀行と業務提携契約を締結。また、今回も南都キャピタルから資金調達するなど、南都銀行グループとの関係性を強化している。人材事業者が自社クライアントの求人情報をクラウドエージェントに掲載し、マッチング機会を増加させるための業務提携用システム「CA アライアンス」で、同銀行が地盤とする奈良県を中心にコンソーシアムを形成している。

また、grooves は南都銀行グループのコンソーシアムとともに、内閣府主導の「先導的人材マッチング事業」に参加している。WorkTech 事業や先導的人材マッチング事業などを通じて、grooves は政府の動きとも密接に連携しつつあり、菅内閣が標榜する「GaaS(Government as a Service」を冠したパネルディスカッションイベントを、デジタル改革担当大臣の平井卓也氏、内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室のを津脇慈子氏、LayerX 代表取締役 CTO 広木大地氏を招いて、5月17日に開催する予定だ。

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