eスポーツ大会運営のRATEL(ラーテル)、シード資金を追加調達——プレーヤー向け音声アプリ「VOLBOX」も開発強化

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RATEL CEO 吉村信平氏(右)と COO 吉本砂月氏(左)
Image credit: Ratel

e スポーツスタートアップ RATEL(ラーテル)は14日、シードラウンドで追加資金を調達したと発表した。2018年11月に実施したシードラウンドのエクステンションラウンドと見られる。2018年11月に実施したシードラウンドに参加していた投資家としては、 ABBA Lab、NOW、F Ventures の名前が明らかになっていたが、これらに加え、今回、East Ventures、Draw のほか、田中邦裕氏(さくらインターネット代表取締役社長)、田中良和氏(グリー創業者兼代表取締役社長)、高梨大輔氏(ビタミン CEO)ら個人投資家も参加したことが明らかになった。シードラウンド全体での調達金額は1億2,000万円。

RATEL は2018年10月、福岡在住で e スポーツ歴8年の高校3年生(当時)、吉村信平氏により設立された。当初は、eスポーツプレーヤー向けのマルチプラットフォーム「ePS(イーパス)」を開発していたが、現在では、「CoDモバイル」「CoDBOCW」「ApexLegends」「VALORANT」「荒野行動」といった有名タイトルの、e スポーツ正式大会や大規模大会のクリエイティブ制作や配信を、自前やレベニューシェアによる受託で運営している。また、e スポーツ選手同士のボイスチャットアプリ「VOLBOX(ボルボックス)」を開発している。

「VOLBOX(ボルボックス)」
Image credit: Ratel

RATEL が運営する COD モバイルのライブ配信大会では、人気ある実況者やプロ選手の参加などが話題となり、視聴者は3,000人を超える状態となっている。視聴者を魅了する配信には、競技シーンやチーム戦術などを理解した上で、戦いを打破する瞬間を逃さないゲーム内のカメラワーク、タイミングのよいスポーツさながらの画面スイッチイングなどが必要で、こうした高度なクリエイティブが有名タイトルの大会運営受託につながっている。吉村氏によれば、大会を自ら運営する場合、スポンサー集めなど営業活動に多大な人的リソースを割く必要があるため、現在はビジネスサイドよりもクリエイティブサイドに特化し事業の差別化を図っているという。

e スポーツ選手同士のボイスチャットアプリとしては DISCORD が有名だが、DISCORD では対戦中のプレーヤーがどの方向から声をかけられているかがわからない。こういった問題やゲーマーが扱いやすい UI に特化して開発しているのが VOLBOX だ。RATEL では創業地の福岡に加え、東京・北参道に東京オフィス兼大会配信スタジオを開設しており、今回調達した資金を使って、VOLBOX の開発体制やイベント製作チームの強化を推進する。この分野では昨年、「GameTector」を運営する RIM がシード、プレイブレーンがシリーズ A、中国では Versus Programming Network(英雄体育)がシリーズ B をそれぞれ調達している。

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