ウェルビーイング習慣化コミュニティプラットフォーム「Nesto」運営、ガイアックスやDGなどから1億円をシード調達

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左から:Nesto CXO の 横山詩歩氏、CEO の藤代健介氏、CFO の高橋理志氏
Image credit: Nesto

ウェルビーイングを習慣化するコミュニティプラットフォーム「Nesto(ネスト)」を運営する Nesto は21日、シードラウンドで1億円を調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、ガイアックス(名証:3775)、DG ベンチャーズ、ヘッドハンティング企業コンコードエグゼクティブグループの投資部門であるコンコードベンチャーズ、web サービスやアプリ開発のイロドリのほか、名前非開示の企業や個人投資家複数。調達金額には一部デットが含まれる。

Nesto は2020年3月、アーティストで起業家の藤代健介氏(CEO)、元 Voyagin の高橋理志氏(CFO)、Central Saint Martins College of Art and Design 出身でデザイナーの横山詩歩氏(CXO)らにより共同創業。生活習慣を共有できるホストがコミュニティ(Nesto では「リズム」と呼んでいる)を企画し、会員が参加できるプラットフォームを運営している。

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2021年3月にサービスを正式ローンチした Nesto は、今月までにリズムの数で11にまで拡大。昨日、高橋氏が Open Network Lab デモデイのピッチで明らかにしたアップデイトでは参加ユーザ数は140人に増加しているという(ピッチは約2週間前に収録されたものであるため、現在までに参加ユーザ数はさらに増加している可能性がある)。

Nesto は大資本を必要とする事業ではないかもしれないが、NPO や任意団体ではなく、プラットフォームビジネスとして、また、スタートアップとして立ち上がった背景については、先月のインタビュー記事に詳述した通りだ。スタートアップにとって、広く投資家から資金を募れることが社会の公器としての存在を確かめるステップとなるが、Nesto はその最初の関門をくぐり抜けたことになる。

「Nesto」のリズム(クリックして拡大)
Image credit: Nesto

今回の Nesto の資金調達は CFO である高橋氏が担当したが、BRIDGE とのインタビューでその難しさを語ってくれた。

類似業界がそもそもない、競合もいない状態。いろんな VC をまわって話をすると、担当者は Nesto のコンセプトにすごく共感してくれたが、彼らが投資委員会や LP に対して、スタートアップ的な(ホッケースティックを描くような)スケーラビリティを説明するのはなかなか難しかったかもしれない。

これは(髙橋氏が以前創業し楽天に売却した)Voyagin を始めた時と同じ経験。自分のやることは、世の中から3年早いと思っている。ウェルビーイングで日常のパフォーマンスが上がる、ウェルビーイングで満たされたい、といった市場はまだ顕在化されていないが、そんな中でも、今回のラウンドでは〝志マネー〟が集まった。(高橋氏)

現状、ウェルビーイングを営むスタートアップ各社のビジネスモデルは、B2B2E(business to business to employee)のような、企業における従業員の労働環境改善や福利厚生を文脈に資金調達していることが多いように思える。それと対照的に Nesto では、サービスを使うユーザが自ら選んでくれることで世の中が変わるとの考えから、あくまで C 向けサービスにこだわるようだ。

言葉が変わると習慣が変わり、習慣が変わると人生が変わり、人生……つまり、人が変わると世の中が変わるということだと思う。距離や組織を超えて、同じ習慣を共有したいという人が集まるということは、必然的に感性が似ている人たちが集まることになる。現在は40〜50代を中心に、高学歴・高所得で自分の感性を磨いていきたい、というユーザが集まってくれている。(高橋氏)

Nesto は Open Network Lab の Seed Acceleration Program の第22期に採択され、昨日のデモデイで審査員特別賞を受賞したばかりだ。DG ベンチャーズからの出資は、Open Network Lab への採択を受けてのものと見られる。Nesto は今回調達した資金を使って、プロダクト開発、マーケティングやプロモーション、社内体制を強化するとしている。