物流ラストワンマイル効率化の207、シリーズAで5億円を調達——物流会社・荷主企業とのシステム構築・連携強化へ

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Image credit: 207

物流ラストワンマイルを効率化する「TODOCU クラウド」「TODOCU サポーター」「スキマ便」を開発・運営する 207 は6日、シリーズ A ラウンドで約5億円を調達したと発表した。同社では調達した資金を使って、サービスの機能追加や外部システムとの連携機能開発、事業拡大やサービス成長に向けた採用活動の強化を行うとしている。

今回のラウンドに参加したのは、環境エネルギー投資、Logistics Innovation Fund(Spiral Capital とセイノーホールディングスによる運営)、Headline Asia、DG Daiwa Ventures。同社にとっては、昨年8月に実施したシードラウンド(環境エネルギー投資とベガコーポレーションから8,000万円を調達)に続くものだ。

207 は、2018年1月に設立。2019年9月に物流・配送利用者向けに再配達問題を解決する TODOCU、2020年2月に配達員向け配送効率化アプリ TODOCU サポーター、2020年5月には人々の空き時間を利用して荷物を配達するシェアリング型宅配サービスのスキマ便、2020年12月には物流・配送事業者向けの配送管理システム TODOCU クラウド をローンチした。

TODOCU サポーターは、あらゆる会社の異なるフォーマットの配送伝票をスキャンするだけで、AI-OCR とオペレータにより自動デジタル化。最適な配送ルート、受取人への事前問合せで在宅時間を確認し、再配達を減らして配達効率を9割改善する。全国に20万人いる個人事業主の荷物配達員の作業効率化を支援し、2022年に日本全体の配達員の50%への導入を目指す。

受取人⇄配達員はチャットでやりとりされるため、配達員が運転中に電話に出られない問題を解決、不在ボックスの有無など配達効率化情報は、配達人を問わず横断して共有するため、サービスが使われれば使われるほど効率向上につながる。こうして得られた知見により、ギグワーカーでも荷物配送ができる「スキマ便」を提供。配送拠点を増やすことで、更なる配送効率の底上げにつなげる。

同社は、Techcrunch Startup Battle 2020IVS LAUNCHPAD 2021 で優勝した

via PR TIMES

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