ウェブトゥーンプラットフォーム「TOPTOON(탑툰)」が23億円調達など——韓国スタートアップシーン週間振り返り(9月27日~10月1日)

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本稿は、韓国のスタートアップメディア「Startup Recipe(스타트업 레시피)」の発表する週刊ニュースを元に、韓国のスタートアップシーンの動向や資金調達のトレンドを振り返ります。

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9月27日~10月1日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは18件で、資金総額は1,362億ウォン(約128億円)に達した。

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主なスタートアップ投資

  • グローバルコンテンツ企業 Topco(탑코)が242億ウォン(約23億円)を資金調達し、グローバル進出に拍車。ウェブトゥーンプラットフォーム「TOPTOON(탑툰)」は1,200本以上のウェブトゥーン、ウェブ小説コンテンツを保有し、累積加入者数は2,200万人。ワンソース・マルチユース戦略でアジア地域への進出に成功し、今年7月に英語圏に進出し読者20万人を獲得。現在、ヨーロッパへの進出を計画中。
  • リハビリとヘルスケアウェアラブルロボットスタートアップ Angel Robotics(엔젤로보틱스)が180億ウォン(約17億円)を資金調達した。下肢障害者のためのロボットに加え、ウエアラブルロボットスーツも開発中。今回の調達で、製品の生産と販売のインフラ拡充し、2022年に KOSDAQ 上場目標とした。
  • 廃棄物回収マッチングプラットフォーム「Howla(하울라)」を運営する Ecube Labs(이큐브랩)が130億ウォン(約12億円)を資金調達。Howla とスマートセンサーを活用し、いっぱいになった場合にのみ、回収車を配車するスマート回収サービスを昨年アメリカでローンチ、1年で1,000以上の顧客を獲得。
  • サイバーセキュリティデータの分析企業 S2W(에스투더블유)が120億ウォン(約11億円)を調達。インターポール(国際刑事警察機構)の公式パートナーとしてダークウェブとランサムウェアなど新型サイバー脅威の検出と対応の競争力を保有。アメリカ Palantir の圧縮成長過程を見せ、今後のブロックチェーン、e コマース、ゲーム、エンターテイメントなど、多様な分野に拡張性が期待される企業として評価された。
  • 中小事業者向けショッピングモールソリューションを提供する Imweb(아임웹)が、初となる100億ウォン(約9.4億円)規模の機関投資家からの調達を完了する。専門知識が無くても、簡単に Web サイト、ショッピングモールを作ることができるソリューションを提供。登録1年後、顧客リテンションが94%に迫る。今回の投資で Imweb エコシステムの構築に拍車、大規模な人員増員の計画。
  • 子供ケアマッチングプラットフォーム「Mom Sitter(맘시터)」を運営する HappyMomWorld(맘편한세상)が100億ウォン(約9.4億円)を調達し、現在の B2C から B2B にもサービス拡大予定。累積会員92万人、2020年の年間取引額は1,300億ウォン(約120億円)規模に達した。
  • AI 空間情報技術企業 Dabeeo(다비오)が90億ウォン(約8.5億円)を確保。手作業でてきたデータのデジタル化を自動化しコストを大幅に削減する。今回の投資を契機に、アメリカ市場への進出と2022年の上場を積極的に推進。

トレンド分析

今週のトレンド分析は、BRIDGE 既載記事「ローンチから2年で時価総額77.5億米ドル、Hopin 急成長を支えた19のステップ」とほぼ同一内容のため省略します。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】

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