Gucciモデルも務めるバーチャルキャラクター:「Superplastic」2,000万ドルを調達(3)

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Above: OGSlick’s NFT creation
Image Credit: Superplastic

(前回からのつづき)同社は現在これまでに3,800万ドルを調達している。今回のラウンドの出資者は、Google Ventures、Index Ventures、Founders Fund、Craft Ventures、Galaxy Digital、Mantis VC/The Chainsmokers、Kakao Entertainment、LINE Friends、Electric Feel Entertainment、Day One Ventures、Betaworks、Sean Qiao Venturesのほか、Cyan Bannister氏、Jared Leto氏、Chamillionaire氏、Justin Timberlake氏、Scooter Braun氏、Scott Belsky氏などの個人投資家が名を連ねている。

Budnitz氏は今回出資者となったCyan Bannister氏がニューヨークでマカロニ・アンド・チーズを食べながら一緒に話してくれたことを高く評価している。二人はBannister氏が大いに支援しているバーチャル・ビーイングの時代に、非常に理にかなった会社の未来像を描いたという。

Superplasticは、知的財産が他のメディアや世界とクロスオーバーし、ファンがソーシャルメディア上でSuperplasticのバーチャルセレブたちと直接交流するメタバースを作ろうとしている。そしてそこを通じてセレブリティ、ソーシャルメディア、ファッション、エンターテイメントのルールを書き換えたいと考えている。

「今回の調達でスマートな人材を採用するため準備ができました。人数が増えたことで、何人かは睡眠時間を確保できるようになりそうです」(Bannister氏)。

800万人以上のフォロワーを持つバーチャルタレントのJanky & Guggimonは、Fortniteをはじめとするオンラインゲームのプレイアブルキャラクターでもあり、J BalvinやLil Nas Xなどのセレブリティとコラボレーションし、Gucciなどのハイファッションブランドのモデルとしても活動を続けている。

Above: This is one of the recombined crypto Guggimon characters.

9月にSuperplasticは非常に活発なDiscordコミュニティに「The Jankyverse Roadmap」を登場させ、同社のNFTを使った今後の展開として、Jankykoinトークンやその他のデジタルアートやブロックチェーン関連のプロジェクトを発表している。またSuperplasticは、新たな資金調達の支援を受けて、Superplasticのグローバル・キャラクターたちを主役にした長編アニメーション映画の制作を開始する。

8月12日には、Superplasticのおもちゃ「King Janky」が同社のウェブサイトで販売され、4,000個が3分以内に完売した。また、8月には「UberJanky J Balvin」、9月には「Guggimon Chop Chop」のコレクターズトイが発売されたが、これまたいずれも発売後数分で完売している。

GVのジェネラルパートナーであるM.G. Siegler氏(元・本誌VentureBeat)は次のようにコメントしている。

「21世紀のメディアとエンタテインメントの未来について、Paulのビジョン実現を見れることを素晴らしく思っています。Superplasticによって、彼は異なるメディア間でシームレスに移行するアニメーションキャラクターの全く新しい世界を創造しました。Superplasticは、アニメーションエンターテインメントのルールを完全に変え、熱狂的なファン、デザイナーズトイの愛好家、NFTコレクターなどによって支えられた、Marvelのような独自のIPの世界を創造する道を歩むことになるでしょう」。

また、2022年初頭には、マイアミとニューヨークに小売店をオープンする予定で、アジア市場にも進出している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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