Superplasticは、ノンファンジブル・トークン(NFT)、バーチャル・キャラクター、バイラル・ビデオの時代において世界的なエンターテインメント・ブランドを構築するために2,000万ドルを調達した。
今回の資金調達は、Superplasticがクリスティーズのオークションで、バーチャルタレントのJanky氏とGuggimon氏をモチーフにしたNFTを落札したことによるものだ。Superplasticは、NFTやその他の新しいビジネスモデルによって、「Janky & Guggimon」のようなキャラクターを収益化することを目指している。また、クリスティーズとのコラボレーションにより同社とキャラクターは、2021年に700万ドル以上のNFTを販売することに成功している。
SuperplasticのCEOであるPaul Budnitz氏は、GamesBeatのインタビューで、同社が今回の資金調達を行ったのは、NFT(ブロックチェーンの透明かつ安全なデジタル台帳を利用して、ユニークなデジタルアイテムを認証するもの)やアニメーション映画、小売店での体験などを通じて、ファンが交流できる世界初のバーチャル・エコシステムを拡大するためだと回答している。つまり、MarvelやDisneyといった他のビッグブランドを参考にしているのだ。
「私たちはバーチャルな存在を生み出しましたが、彼らはアニメのキャラクターとしても機能しています。つまり彼らは架空のキャラクターであると同時に、現実の世界で交流しているのです」。
DappRadarによると、NFTの市場は2021年第3四半期に最高値を更新し、今年の最初の9カ月間で132億ドルの売上を記録した。NFTはアート、スポーツのコレクターズアイテム、音楽など、他の用途でも爆発的に普及している。NBA Top Shot(バスケットボールカードをデジタル化したもの)はその一例だ。
Dapper Labsから発売されたNBA Top Shotは、わずか1年で7億8000万ドルの売り上げを突破した。また、BeepleというアーティストによるNFTのデジタルコラージュ作品は、クリスティーズで6,930万ドルで落札されている。投資家はNFTに資金を投入しており、その中にはゲームファンも含まれている。NFTの週間収益は、5月にピークを迎えた後に暴落しているが、8月、9月には再び上昇し、下落し、その後は安定している。
そして、Superplasticは実在しない有名人から報酬を得ている「バーチャル・ビーイング企業」というトレンドを掴んだ一社でもある。(次につづく)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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