空いたホテル厨房を有効活用——「ホテル向けUberEats」で成長加速するButler Hospitality/GB Tech Trend

3,000万ドルを調達したホテル向けUberEats「Butler Hospitality」(Image Credit:Butler Hospitality)

本稿は独立系ベンチャーキャピタル、グローバル・ブレインが運営するサイト「GB Universe」掲載された記事からの転載

GB Tech Trendでは、毎週、世界で話題になったテック・スタートアップへの投資事例を紹介します。

今週の注目テックトレンド

日本でもUberEatsが一般化した中「ホテル向けUberEats」の市場ポジションで成長を続けるスタートアップがいます。Butler Hospitalityは10月28日、シリーズBとして3,000万ドルの資金調達を発表しました。

従来、ホテルの予算や規模によってルームサービスの質が決められてきました。たとえばモーテルのような安価な宿泊施設であれば、冷えた料理が届くのは当たり前で、味もファーストフードのようなもので、品揃えも限られたものでした。

そこでButler Hospitalityは、空いたホテル厨房を活用して提携するホテルの滞在客に出来立ての料理を届けるルームサービス・ネットワークを展開しています。複数のホテルのルームサービス調理プログラムを1つの厨房に集約させることで効率化を図ったわけです。今回の投資により、Butler Hospitalityは米国内の12の都市へと進出、約25万室へサービスを提供する予定だそうです

同社は提携するホテルであたかも統合されたような体験を提供できるよう工夫しているようです。例えばゲストがチェックインをした際、自動的にButler Hospitalityにも基本情報が連携され、部屋から食事を注文できるようになります。個別のサービスへの登録プロセスを省いてしまうことで、ユーザーがルームサービスを自然な形で利用できるよう演出しているのです。ホテル側としては顧客最適化されたユーザー体験の提供によってサービス価値の向上を狙えます。

Butler Hospitalityを利用すれば、ホテル側は空いた時間の調理場を新たな収益源として活用することができました。また、不動産オーナーからすればホテルの収益率が上がることに繋がるため、Butler Hospitalityを活用することに非常に意欲的となります。

日本においてはコンビニが多く点在しているのでホテルルームサービスの需要は海外とは異なるかもしれません。一方、地方であれば距離も遠くなる可能性があり、ビジネスホテルなどで同様の需要を見込める可能性があるかもしれません。アジア全体を見ればなおさら商機は高まりそうです。

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