資金調達の民主化、株式型クラウドファンディングの今【BRIDGE Tokyo セッション動画】

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本稿はBRIDGE Tokyoで配信したセッションの模様をお送りします。レポートまとめはこちらから

BRIDGE Tokyoのテーマ、「デジタル民主化」を具現化するサービスとして私がこれまで、大きく注目してきたのがクラウドファンディングでした。インターネットによる資金集めの民主化を掲げ、2010年代に登場したサービスは国内でも徐々に市民権を得て、マクアケがその上場第一号になったのが2019年のことです。

購買型や寄付型など、資金集めの方法でいくつかに分類される中、特に期待されていたのが株式型のクラウドファンディングです。株主をインターネットの力で集め、事業を興し、協力してくれた人たちに分配する。株式会社の原型である東インド会社が香辛料を目指し、生きて帰れるかどうか分からない船に出資をする、そんなシンプルなエピソードを再現してくれる方法です。

世界的にはAngelListがその先鞭を付け、国内でも2015年に法改正と日本証券業協会のガイドラインによって株式型クラウドファンディングは産声を上げることに成功します。ただ、投資家保護と自由なインターネットの世界は相性を合わせるのに時間がかかり、多難な道のりを歩むことになります。

しかしその苦難を乗り越えた今、ここ3年間の調達額は倍々で成長を続けているそうです。

このセッションでは、それでもこの可能性に賭けた3つのプラットフォーム事業者にお集まりいただき、成長の理由やいくつかの質問をベースに、株式型クラウドファンディングの今を語っていただきました。DeFiをはじめとする自律分散の手法にも話題が集まりつつありますが、さまざまなルールが必要な企業投資という領域で、株式型クラウドファンディングが果たせる役割、投資家としてどういう方が向いているのか、などなど、その可能性を再認識できる時間になったと思います。

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