京都フュージョニアリング、13.3億円をシリーズB調達——脱炭素で注目を集める核融合炉の部品開発

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京都フュージョニアリングの皆さん
Image credit: Kyoto Fusioneering

核融合炉部品開発の京都フュージョニアリングは2日、シリーズ B ラウンドで13億3,000万円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、Coral Capital、産業革新投資機構傘下の JIC ベンチャー・グロース・インベストメンツ、ジャフコ グループ(東証:8595)、大和企業投資、DBJ キャピタル、JGC MIRAI Innovation Fund(日揮とグローバル・ブレインが運営)。

これは同社にとって、2020年10月の1億5,000万円(シードラウンドと推定)、2021年1月の1億1,600万円(シリーズ A ラウンドと推定)の各調達に続くものだ。Coral Capital は前回ラウンドに続くフォローオンでの参加。今回の増資で累計調達額は16.7億円に達した。また同社は、京都銀行、三井住友銀行、三菱 UFJ 銀行から7億円をデット調達することも明らかにした。

京都フュージョニアリングは、京都大学エネルギー理工学研究所の小西哲之教授が中心となって開発した、核融合装置とエネルギー利用に関する事業を手掛けるスタートアップ。核融合はその発電過程で二酸化炭素を排出しないカーボンニュートラルの特徴を持ち、エネルギー問題と環境問題を根本的に解決できる究極的な技術として注目されている。

同社では今回調達した資金を使って、核融合炉の加熱装置や熱取出し装置、核融合プラントエンジニアリングの技術開発を加速し、日本の産業技術力をベースとしたグローバル展開を狙う。欧米の大学関連企業や国際共同で建設が進められている複数の核融合炉プロジェクトに対して、主要機器を提供したり、プラントの設計を支援したりすることで、世界のエネルギー環境問題の解決に貢献する。

via PR TIMES

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