「eスポーツジム」「eスポーツ英会話」運営のゲシピ、6,200万円を調達——東京メトロとトレーニング施設を積極展開へ

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ゲシピの皆さん。右から3番目が創業者で代表取締役の真鍋拓也氏。
Image credit: Gecipe

「eスポーツジム」「eスポーツ英会話」など e スポーツ教育サービスを展開するゲシピは15日、2021年6月に6,200万円を調達していたことを発表した。ラウンドステージは不明。このラウンドに参加したのは、XTech Ventures、日本スタートアップ支援協会、東京地下鉄(通称・東京メトロ)。今回ラウンドを経て、ゲシピの累計調達額はデットを含め1億3,000万円を超えた。

ゲシピは創業直後の2018年2月、ニッセイ・キャピタルのアクセラレーションプログラム「50M」第1期に採択されており、以前の資金調達はこの際のニッセイ・キャピタルからのものが中心と見られる。

ゲシピは2018年1月、ヤフー出身でソニーと協業でクラウドファンディングサービス「First Flight」の立ち上げに関わった真鍋拓也氏により創業。オンラインゲームで遊びながら、英語スピーカーが小学生らに英語を教えるオンライン塾「e スポーツ英会話」、e スポーツのコーチングを受けたりコミュニティに参加できたりするトレーニング施設「e スポーツジム」を展開している。

e スポーツ英会話は、ゲームを遊びだけでなく勉強の機会として捉えることで、子供たちにとってのゲームの価値を変えるべくローンチされたサービスだ。人気のあるゲームに複数の子供たちがオンラインで参加、ゲシピが採用した海外留学経験のある大学生らをコーチに、子供たちにゲームをしながら積極的な英語でのコミュニケーションを促す。

e スポーツ英会話はこれまでステルスで展開されてきたが、サービスの提供形態が確立できたこともあり、今回の公開となった。総レッスン数はすでに5,000回を超えている。ユーザの継続率は90%を超えていて、チャーンレートの低さが際立っているほか、コーチのクオリティを担保するためにコーチの採用が十分に追いついておらず、入会を希望するユーザに待ちが出ている状態だという。

e スポーツ英会話にはもちろん月謝が発生するので、このチャーンレートの低さは子供たちの保護者の理解が十分に得られていることを意味する。学校から帰ってきてパソコンに向かう子供たちに、保護者は「ゲームばかりやっていないで、勉強しなさいよ」ではなく、もはや「ゲームを通じて学びが身につくのなら、好きなだけゲームをやっていていいよ」とさえ言えてしまうのだ。

赤羽岩淵駅に隣接する「e スポーツジム」店舗。
Image credit: Gecipe

一方、e スポーツジムについては、ゲシピは東京メトロのオープンイノベーションプログラム「Tokyo Metro ACCELERATOR」の2019年バッチに採択されたことを受け、ゲシピが東京メトロに提案したアイデアが受け入れられたもの。鉄道会社が持つ遊休スペースの活用、鉄道以外の分野のコミュニティビジネスの可能性が評価されたものと見られる。

e スポーツジムは現在のところ、東京メトロ南北線の赤羽岩淵駅に連結する東京メトロのビルに1店舗だけ設置されている。店舗には e スポーツに長けたトレーナーがいて、操作方法や勝つためのコツなども教えてくれるほか、店舗に集まるユーザ同士のコミュニティ運営の中心的役割も担っている。時間帯にもよるが、子供たちと、社会人男性らがほぼ半々くらいの割合で店を訪れるそうだ。

ゲシピでは今後、東京メトロなどの協力を得て e スポーツジムの施設を拡大展開していく計画だ。東京メトロには9路線あるので、差し当たって、各路線に1店舗ずつ設置できる程度にまでは拡大させ、ユーザの利便性向上を図りたいと真鍋氏は語ってくれた。e スポーツ英会話のコーチ、e スポーツジムのトレーナーのクオリティを武器に、今後、事業展開を加速するとしている。

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