スタートアップ向けHR支援のHaul、企業別技術スタックDBの「what we use」を事業譲受

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「what we use」
Image credit: Haul

スタートアップやベンチャー向けに、採用のための業務支援やブランドマーケティングを提供する Haul は先ごろ、技術スタックデータベースの「what we use」を事業譲受したことを明らかにした。譲受金額や取引条件は明らかになっていない。what we use は某 IT 企業に勤務しながら副業で複数のプロジェクトに取り組む宮地就暉氏が今年8月にβローンチしたサービスだ。Haul は今後、what we use の追加開発や運営を宮地氏に委託する形で支援を受けつつ、自社既存サービスとのシナジーを高める計画だ。

Haul は2018年、ABEJA の初期メンバーだった平田拓嗣氏が設立。平田氏は ABEJA の HR 部門でビジネスサイドから AI エンジニアまで幅広い職種の採用に携わった後、独立して、さまざまなスタートアップ、ベンチャー、VC の HR 支援をしてきた人物だ。優秀なリクルーターが持つ採用ノウハウを業務フローにブレイクダウンしトレースできるようにしたツール「RekMA」では、企業と採用候補者との関係性の構築や維持を効率化できる。同社のクライアントは、シリーズ A ステージから上場企業まで支援先は多岐にわたる。

宮地就暉氏

what we use は宮地氏が個人プロジェクトとして今夏ローンチしたもので、当初は20社ほどの技術系の募集人材について、各社が求める技術スタックを自分で収集・整理して公開していた。その後、各社の技術部門や採用部門から連絡が寄せられるようになり、80社程度の技術スタックが公開されている。現在は Google Form で寄せられた情報をバックエンドのデータベースに手入力しているとのことだが、今後、依頼が増えることも想定して、管理用のインターフェイスなどの整備も検討するそうだ。

エンジニアが転職先を決める際、自分が持っている技術スタックと転職先の求める技術スタックが合致するかどうかを考慮するのは自然なアプローチだ。日本には複数社を横断して検索できるサービスが存在せしなかったことから、自身もエンジニアである宮地氏は what we use を開発した。アメリカでは同種のサービスとして、2019年頃からシリコンバレーの企業やエンジニアに使われ始めた「StackShare」があり、同社はこれまでに、Headline(旧 e.ventures)や個人投資家などから700万米ドルを調達している。

宮地氏は what we use の成長と共に自分でマネタイズする可能性も検討したが、Twitter を通じて平田氏から連絡を受け、Haul がすでに HR 事業を展開していたり、自身の他プロジェクトとのワークロードバランスを考慮した結果、Haul への譲渡を決めたという。Haul では今後、企業へのマーケティングやクライアントへの人材流入チャネルとして、RekMA との連携も視野に what we use を事業拡大に活用する計画だ。Haul は現在ブートストラップモードだが、将来、事業拡大の進捗によって、外部資金の活用を考える可能性があるとしている。

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