片頭痛治療のための〝デジタル治療薬〟を開発するヘッジホッグ・メドテック、1.45億円をシード調達

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Image credit: Andrea Piacquadio via Pexels, Hedgehog Medtech

片頭痛治療用アプリ開発を目指すヘッジホッグ・メドテックは30日、シードラウンドでの1.45億円の資金調達を発表した。このラウンドに参加したのは慶應イノベーション・イニシアティブ、スクラムベンチャーズ、DBJキャピタル、D4Vだ。

ヘッジホッグ・メドテックは「日常生活と医療をつなぐ」をビジョンとし、2021年に創業した医療系スタートアップだ。代表取締役CEOの川田裕美は医師として初期臨床研修終了後、厚生労働省に入省。難病対策、感染症対策等に従事したのち、メドレーにてオンライン診療の普及、日本初の遠隔服薬指導の実施。その後ソフトバンクにてDTx領域の投資検討・海外企業とのJV設立等、一貫して医療の発展に貢献する業務に携わってきた経歴を持つ。

同社が取り組むのはデジタルセラピューティクス(DTx)と呼ばれる領域だ。これはスマートフォンアプリなどを介して患者の医療行為をサポートする薬事承認されたプログラム医療機器のことを指す。GRAND VIEW RESEARCHによると、DTxの市場は2030年には3.2兆円に達するとされており、2020-2030年の10年間の平均成長率は26.1%と大きな成長を遂げるといわれている注目の領域だ。

同社は生活への影響が大きく、働く世代に多い片頭痛をターゲットとした医療機器の開発を進めている。片頭痛治療において有効である認知行動療法をスマートフォンアプリを通じて行うことでより効果の高い治療の提供を目指す。

今回の資金調達はCXO・エンジニア等の採用を強化するとともに医療機関と連携した臨床試験を推進しプロダクトの有効性の探索を進めるために使われる。また、頭痛治療用アプリの治験を行い、薬事承認・保険収載、海外展開に向けた準備、企業向けの健康管理サービスの提供を行っていくという。

via PR TIMES

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