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住宅ローン比較・検索の「WhatzMoney」、D4Vや個人投資家の木下友宏氏から8,000万円を調達——本格的なローン仲介サービスに参入へ

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住宅ローンの比較・検索サービス「WhatzMoney」を運営する WhatzMoney は29日、D4V と個人投資家の木下友宏氏から8,000万円を調達したことを明らかにした。今回の調達は WhatzMoney にとって、2016年3月に実施した、(D4V の前身である)GenuineStartups をリードインベスターに、スローガン・コアント、ヒトトキインキュベーターから4,500万円の調達…

住宅ローンの比較・検索サービス「WhatzMoney」を運営する WhatzMoney は29日、D4V と個人投資家の木下友宏氏から8,000万円を調達したことを明らかにした。今回の調達は WhatzMoney にとって、2016年3月に実施した、(D4V の前身である)GenuineStartups をリードインベスターに、スローガン・コアント、ヒトトキインキュベーターから4,500万円の調達に続くものだ。

WhatzMoney は、2015年4月にキーエンス・住友信託銀行出身の前田一人氏が創業。これより前の創業準備期において、前田氏は Incubate Camp 7th に参加し、個人金融についてのリテラシー向上を支援する「ライフイベントナビ」というアイデアを披露している。2015年11月には、個人金融の中でも特に身近な住宅ローンにフォーカスしたサービス「WhatzMoney 住宅ローン」をリリース。このサービスでは、ユーザは全国763金融機関の17,000超の住宅ローンから、条件に基づき自分に最適な新規・借り換え住宅ローンを比較・検索できる。

近年、同社が注力してきた面白いモデルが「WhatzMoney 0円シリーズ」だ。これは住宅ローンを借り換えることで節約できる金利を活用し、捻出できたコストを住宅のリフォームやリノベーション、太陽光発電設備の設置などに利用してもらおうというもの。リフォーム会社にとっては自社の売上への貢献が期待できるため、見込客を WhatzMoney へ送客することが可能になり、B2B2C のビジネスモデルが成立する( WhatsMoney ⇄ リフォーム会社 ⇄ 潜在的なリフォーム客)。

今回の調達ラウンドに参加する木下友宏氏は、WhatzMoney 代表の前田氏にとって同期・同僚の関係。木下氏はキーエンスを退社後、産業用太陽光発電事業のバローズを創業し、Abalance(東証:3856)に売却してイグジット。現在は大阪市内に7月1日オープン予定のコーワキングスペース「カンパニオ」の準備を進めながら、個人投資家としての活動を積極化している。

「WhatzMoney 住宅ローン」のモバイル画面

今回の調達を受けて、WhatzMoney では貸金業登録を行い、本格的なローン仲介サービスに参入する。WhatzMoney は前出の「WhatzMoney 0円シリーズ」の販路をリフォーム会社のみならず、「Home Re:loan」というサービス名で住宅・旅行・保険などの事業会社にも拡大し、節約できた住宅ローン金利で、彼らの商材やサービスの購入を顧客に促すサービスを展開する。

前田氏は、今回の資金調達にあたって、次のようにコメントしている(一部抜粋)。

まずは、個人ローンで最も利用者が多い住宅ローンに関するサービスを展開し、近い将来は、投資物件用ローンの仲介、その他個人ローンの仲介をオンライン中心に行っていく予定です。B2C ローン仲介サービスも検討していますが、カスタマーの獲得にコストがかかり過ぎる可能性があるため、当初は B2B2C モデルをメインサービスにしています。(中略)

今回ラウンドで新規投資家として加わっていただいた木下友宏氏には、弊社の事業展開にあたり、住宅販売会社などの事業会社の紹介、営業フローの構築などを期待しています。

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中小企業やスタートアップの資金調達・財務周辺を支援するエメラダ、シードラウンドでD4Vなどから2億円を調達

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東京に拠点を置くフィンテック・スタートアップのエメラダは5日、シードラウンドで2億円を調達したことを明らかにした。このラウンドのリードインベスターは D4V が務め、大手金融機関2社と複数名の個人投資家が参加した。D4V 以外の投資家は名称非開示。同社は中小企業やスタートアップに偏在する、金融や財務面における情報非対称の問題を解決するとしている。 エメラダは2016年6月の設立。CEO の澤村帝我…

東京に拠点を置くフィンテック・スタートアップのエメラダは5日、シードラウンドで2億円を調達したことを明らかにした。このラウンドのリードインベスターは D4V が務め、大手金融機関2社と複数名の個人投資家が参加した。D4V 以外の投資家は名称非開示。同社は中小企業やスタートアップに偏在する、金融や財務面における情報非対称の問題を解決するとしている。

エメラダは2016年6月の設立。CEO の澤村帝我(さわむら・たいが)氏をはじめ、創業メンバーや役員の多くが Goldman Sachs など投資銀行出身者などで構成されているフィンテック・スタートアップだ。

澤村氏は Goldman Sachs 時代、投資銀行という立場から大企業の資金面の問題解決に臨む機会が多かったという。大企業にはビジネススクールなどを出た資金調達の手段に明るい専任の財務担当者が居ることが多く、他方、解決策を提案する投資銀行側も専門知識においては豊富だ。アドバイスを提供する側と受ける側の双方が、高い金融リテラシーを持っていると言えるだろう。

一方、費用対効果の問題から、一般的な投資銀行が中小企業やスタートアップを顧客にすることは多くない。中小企業やスタートアップが仮に投資銀行からアドバイスを受ける機会があったとしても、それを理解できる専門知識に富んだ人が社内にいる可能性はたか閣ない。つまり、中小企業やスタートアップは、資金調達や財務問題の解決というテーマにおいて未開拓の領域と言える。ここを耕そうというが澤村氏の戦略だ。

ここから先、彼らのビジネスの内容については、金融庁の業務認可を前提とする都合などから、表現が一部具体的でない点については了承いただきたい。

エメラダが中小企業やスタートアップに提供するのは、デットとエクイティという2つの資金調達手段だ。

デットについては、資金の貸し手と借り手を結ぶ P2P レンディングのマーケットプレイスになるということだが、これまでのソーシャルレンディングにありがちな、銀行が与信承認できない領域をカバーするものではないという。イギリスの Funding Circle やアメリカの Lending Club などにイメージが近いかもしれない。資金需要の案件は証券化されるので、投資家はビジネスライクな融資判断をしやすい。

資金は主に機関投資家から提供され、中には金融機関が含まれる可能性がある(Lending Club などでも顕著だが、間接金融の直接金融への参加が起こるわけである)。機関投資家にとっては、リスクとリターンのバランスに説明がつけば過度に高い貸出金利を還元する必要は無いため、ソーシャルレンディングに見られるような2桁パーセント代の金利にはならないだろうとのこと。与信から融資実行までのプロセスは、長年にわたって既存の銀行が築き上げてきたものを踏襲しつつ、それらを効率的かつ迅速に回せるしくみを開発するとしている。

エクイティについては、個人投資家が企業を支援するコンテキストを含んだ、株式投資型のクラウドファンディングのような形態になるだろうとのこと。アメリカの同業で言えば、AngelListFundersClub が近いかもしれない。澤村氏によれば、スタートアップ・エコシステムに不足しているものを補完する役割を持たせる観点から、一般的な中小企業よりはスタートアップ支援をターゲットにした、誰もが参加できるエンジェル投資のプラットフォーム、あるいは、スタートアップ特化型の投資信託なものをイメージするとよいかもしれない。

エメラダでは、デットのサービスを2017下半期に試験開始する予定。エクイティのサービスについては、2017年半ばのサービスローンチを目指している。

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デザインスタジオ大手のIDEOとGenuine Startups、合弁でアーリーステージ向けVC「D4V(ディー・フォー・ヴィ)」を設立

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パロアルトに本拠を置く世界的なデザインコンサルティングファーム IDEO と、東京に拠点を置くベンチャーキャピタルの Genuine Startups は3日、合弁でベンチャーキャピタル「D4V(ディー・フォー・ヴィ)」を設立すると発表した。D4V の拠点は東京に置き、ファウンディングパートナーとして、IDEO から同社パートナーの Tom Kelley 氏と IDEO Tokyo ディレクターの…

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左から:IDEO Tokyo ディレクター野々村健一氏、IDEO パートナー Tom Kelley 氏、Genuine Startups 高野真氏、伊藤健吾氏(IDEO Tokyo にて)

パロアルトに本拠を置く世界的なデザインコンサルティングファーム IDEO と、東京に拠点を置くベンチャーキャピタルの Genuine Startups は3日、合弁でベンチャーキャピタル「D4V(ディー・フォー・ヴィ)」を設立すると発表した。D4V の拠点は東京に置き、ファウンディングパートナーとして、IDEO から同社パートナーの Tom Kelley 氏と IDEO Tokyo ディレクターの野々村健一氏、Genuine Startups から高野真氏、伊藤健吾氏、谷家衛氏が参画するほか、ソニーの元取締役社長で現在はクオンタムリープの代表取締役を務める出井伸之氏と、ハリウッド俳優で投資家やプロデューサーとしても知られるマシ・オカ氏がエグゼクティブ・アドバイザーに就任する。

d4v_logoD4V への出資比率は、IDEO Tokyo 4割に対して、Genuine Startups 6割。Genuine Startups は第1号ファンドで50社超への投資を実行しており現在第2号ファンドを組成中だが、実質的にこの第2号ファンドが D4V に取って代わられることになる。ファンドの規模は未確定ながら、高野氏は来年の3月くらいまでに50億円程度の規模を目指し、将来的にはアメリカからも LP を募っていく計画だと話した。

新 VC である D4V の名前は、Design for Ventures に由来する。この合弁会社において投資先のスタートアップに対し、IDEO はデザイン思考やベンチャーデザインに関する専門知識を提供し、Genuine Startups は主にディールソース、人的ネットワーク、経営ノウハウを提供することになる。ただし、スタートアップにデザインの要素を投入しようとか、デザインにフォーカスしたスタートアップに特化して投資することを意図しているわけではなく、利潤の追求はさることながら、「成長していない会社を(市場から)アウトさせて、成長可能性のあるベンチャーをインさせていきたい(高野氏)」という、ミッションオリエンティッドなコンセプトに基づいて投資先を選定していくとのことだ。

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左から:Genuine Startups 高野真氏、IDEO パートナー Tom Kelley 氏、Genuine Startups 谷家衛氏(IDEO Palo Alto にて) Image credit: D4V

IDEO のパートナーで、ベストセラー「クリエイティブ・マインドセット(原題:Creativity Confidence)」の共著者でもある Kelley 氏は、プレスに向けて開いた会見で次のようにコメントした。

Apple は Steve Jobs が Steve Wozniak に出会って生まれた。以前、Steve Wozniak は HP に勤めていたが、彼は Steve Jobs によって発掘された。私は、Wozniak のような人が多く日本に埋もれているのではないかと思う。そういう人を発掘し、育てていきたい。

Kelly 氏は、アメリカの IDEO では、同社が運営するスタートアップ協業プログラム「Startup In Residence」への参加を通じて、例えば、毎日飲む薬を1回分に分けて包装してくれる「PillPack」のようなスタートアップが、IDEO で机を並べて共に仕事に励む起業家な中から生まれているとも語った。D4V はアクセラレータやインキュベータではないが、将来的には、IDEO が持つアセットを活用したハンズオン支援なども期待できるだろう。

D4V の投資スコープは、基本的に日本のアーリーステージのスタートアップになるが、IDEO が世界9箇所に持つオフィスのほか、4名のファウンディングパートナーや2名のエグゼクティブ・アドバイザーが持つ世界的な人脈を活用し、投資先の世界展開や海外のファンドからのフォローオン投資も支援していきたいとしている。

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