Zalora共同創業者が取り組むスタートアップ育成型VCのAntler、日本でプログラムを開始へ

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左から:Antler 創業者兼 CEO の Magnus Grimeland 氏、日本担当パートナーの梅澤亮氏
Image credit: Antler

<9日午後1時更新> コホートプログラムの開始時期を訂正。

スタートアップと同じく、インキュベータやアクセラレータにも、時代の変遷と共に変化がある。今回紹介するのも、そんな VC の一つと言っていいだろう。ただ、スタートアップの形が出来上がる前の段階から関与を始めるという観点では、インキュベータやスタートアップスタジオと呼んだ方がいいのかもしれない。

Zalora と言えば、東南アジアで名を馳せる EC ファッションサイトだ。イケてるビジネスモデルを世界中の複数の市場に投入することで有名な、ドイツの Rocket Internet が支援する形で2012年に設立された。その後、同社はアジアを中心に複数のファッション EC ブランドを展開する Global Fashion Group の一員となった。

この Zalora の共同創業者で COO として活躍した Magnus Grimeland 氏が2017年に立ち上げたのが Antler だ。アジア太平洋、欧米、中東、アフリカなど、世界25都市で毎年2回コホートプログラムを開催している。相応規模のスタートアップハブである東京への展開が25番目になったのは、東京でプログラムを牽引する適任者にこれまで巡り会えなかった、というのが理由のようだ。

これまでに、配車アプリの Hailo(日本を含む複数の市場からは撤退済)や HomeAway(Expedia が買収)などのカントリーマネージャーを務めた梅澤亮氏が Antler の日本市場を担当するパートナーに就任し、今年来年1月から東京でも Antler のコホートプログラムが展開されることになった。東京にある WeWork KDX 虎ノ門1丁目ロケーションが活動拠点となる模様だ。

ロンドンで開催された Antler のデモデイ。ピッチするのは、Unclock の共同創業者兼 CEO の Maria Wlosinska 氏
Image credit: Antler

先にも書いたように、このプログラムへのエントリには、チームやビジネスモデルなどが必須ではない。ただ、スタートアップしてみたい、というだけでも、Antler が持つ独自データベース(人とビジネスの相性などが見れるらしい)を活用して、チームとアイデアを形成・マッチングし、数ヶ月かけ数十のスタートアップを設立する。Antler から出資を受けられるチームもある。

このスクラッチからスタートアップ立ち上げの手助けをするというモデルは、国内でも前に聞いたことがある。2013年、時のネットプライスドットコム(現在の BEENOS)が発表したプログラムだ。当時はまだハンズオンという言葉さえ珍しかった記憶があるが、パッションさえあれば、スタートアップを始められるかもしれない可能性には、衝撃を受けた記憶がある。

Grimeland 氏によれば、この Antler のプログラムは累計500社以上のスタートアップと3,000名以上のスタートアップを輩出してきたという。これまでの各都市での実績を東京にも当てはめるなら、同様に1回のコホートで数十社程度のチームが輩出されるペースが期待できる。初回となる来年1月からのコホートは今月末まで受け付けられ、20名のアドバイザーが事業化を支援する予定だ。

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