![](https://i0.wp.com/thebridge.jp/wp-content/uploads/2023/01/Predictions_2023_010-640x320.jpeg?resize=640%2C320&ssl=1)
(前回からのつづき)ゲームをよりオープンにする動きが加速しており、再びウェブブラウザに白羽の矢が立とうとしている。企業はオープンウェブに目を向けることで、アプリストアの制限を回避する方法に取り組んでいる。これまではグラフィックが悪く、インタラクティブ性に限りがあった。しかし、glTFや独自技術などの新しい標準化技術により、より迅速な配信が可能になる可能性がある。
そしてオープンウェブはいつかオープン「メタバース」に引き継がれる可能性がある。すぐに実現するわけではないが、多くの人々がこれについて議論しており、業界で最大かつ最も重要な企業のいくつかで最優先事項になっている。
Epic Gamesは独占禁止法違反でAppleとGoogleを訴えた際、オープン性の問題を提起した。米国での控訴審の最終判決を待たず、EUと韓国はAppleやGoogleなどの大企業はそれに従わなければならないと判断している。米国の訴訟とEUにおける規制の副産物の1つは、開発者が独自のサードパーティアプリストアを作成する権利だ。
しかし、プラットフォームを作成するゲートキーパーは、依然としてロイヤリティの30%を受け取っている。ベストセラー本「The Metaverse」の著者であるMatthew Ball氏は、メタバースのようなアイデアを推進する立場にある開発者を弱体化させ、進歩の妨げになると主張している。業界が一夜にして変わることはないが、クローズドプラットフォームのコストに対する意識が高まることは変化のきっかけとなる。
Epicはこれだけで戦っているわけではない。Open Metaverse Standardsグループは、より優れたオープンスタンダードを推進するために結成されたものだが、そこで標準化が進んでいるUSD形式は相互運用可能な3Dファイル形式として進歩している。さらにForteとLamina1は多額の資金を調達しており、ブロックチェーン技術のインフラがゲームなどのセクターの開放性を向上させ、プレイヤーが最終的に自分のものを所有できるようになると考えている。
より多くのビジネスモデルとテクノロジー(Web3、クラウド ゲーム、サブスクリプションなど)が開発者と消費者の両方により多くの選択肢をもたらすことになるだろう。
2023年のゲーミング予想(9):メタバースやWeb3などの統合によりゲーム取引額はさらに拡大する
【via VentureBeat】 @VentureBeat
Members
BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。無料で登録する