ECで売れるからコンビニでも売れるーーおやつサブスクスナックミーが5.5億円調達、オフライン展開強化でギフティ・丸井などが新たに出資

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新たに店舗などのオフライン展開も開始しているスナックミー

ニュースサマリー:おやつの定期購入サービス「snaq.me」を展開するスナックミーは3月1日、第三者割当増資の実施を公表している。引受先になったのはギフティ、丸井グループ、オイシックス・ラ・大地のCVCであるFuture Food Fund。調達した資金は約5億5,000万円。同社の累積資金調達額は約11億円5,000万円になる。

前回ラウンドは2020年に実施したもので、W ventures、デライト・ベンチャーズ、 SMBCベンチャーキャピタル、Future Food Fundなどから融資合わせて2億6,000万円を調達している。

調達した資金は商品やサービスの品質向上、新規事業、採用・組織体制の強化、オペレーション強化などに投資する予定。また出資したギフティとは、同社が展開するeギフト関連サービスおよび法人向けギフトサービス「Corporate Gift」で連携する他、丸井グループとは全国の丸井グループ店舗内への出店、オイシックス・ラ・大地社とはECでの連携などにより、定期購入以外の分野においてもサービス展開の強化を図る。

2016年に開始したおやつのサブスクリプションサービス「snaq.me」の会員数は、2022年時点で累計15万人を突破。2021年末からはオフライン展開も開始し、銀座ロフトやファミマ!!、CHOOSEBASE SHIBUYAなどで販売を開始。2022年には直営店舗をオープンした他、ナチュラルローソンにてプロテインバーブランド「CLR BAR」も展開するなど、オンラインの定期購入以外の事業展開を進めてきた。

オフィスでの置き菓子展開

話題のポイント:2015年9月創業のおやつサブスク、スナックミーが資金調達です。スナックミー代表取締役の服部慎太郎さんに話を伺ったところ、コロナ禍での巣篭もり需要が一旦落ち着いて成長曲線は少し戻ったものの、サブスク会員は想定通りの伸びで推移しているそうです。ユーザー傾向も特に初期のころから変わらず、自分へのご褒美的な位置付けで8つ入りで2,000円程度のものが売れ筋で、逆にダイエットなどの期待値で入ってきたような人は離脱する傾向にあるのだとか。女性比率が95%というのも彼らのサービスの特徴です。

一方、新しい動きも昨年あたりから開始しています。オフライン展開です。

ファミマ!!やナチュラルローソンでの販売が好調で、コンビニおやつとしては高価格帯となる300円台のものを販売しています。人気の理由はこだわりの無添加素材で、オンラインですでに人気のものはコンビニでもその傾向が続くらしく、当初は短期間でのポップアップ予定だったのが長期の取り組みに発展したのだそうです。現在200店舗で展開しているのですが、これを500店舗に引き上げる計画とお話されていました。

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