中国版ChatGPT「序列猴子」公開、北京大がチャットでExcel計算できるAI公開——中国スタートアップシーン週間振り返り(4月17日~21日)

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「ChatExcel」

本稿は、Technode(動点科技)が、4月10日〜4月14日に配信した「News Feed」記事の中から主要ニュースを翻訳したものです。

Google が支援する Mobvoi(出門問問/羽扇智)、ChatGPT 対抗馬を公開(4月21日)

北京に拠点を置くテック企業 Mobvoi(出門問問/羽扇智)の共同創業者兼 CEO Li Zhifei(李志飛)氏が中国版 OpenAI を作る意図を表明してから2ヶ月経過したが、20日、Mobvoi は独自の AI 大型モデル「Xulie Houzi(序列猴子)」を発表した。Li 氏は、新しく発売されたモデルには数百億のパラメータが含まれており、これは OpenAI の「GPT-3」が主張する1,750億のパラメータよりも少ないと指摘した。

また、Xulie Houzi の記者会見では、AI を搭載したライティング、ドローイング、ダビングツール、アバター主導のビデオやライブストリーミングを支援する機能を持つものなど、4つのクリエーションアシスタント製品を紹介した。Mobvoi は、元 Google の研究者である Li 氏が、Sequoia Capital China(紅杉資本)と Google から資金を得て2012年に設立した。現在までに、複数のウェアラブル端末と独自のスマートウォッチ OS を発表し、中国語の音声認識技術も開発している。財新

Meituan(美団)、毎月のテイクアウトライブストリーミングイベントを開始(4月20日)

18日に行われた Meituan(美団)主催の11時間のライブイベントでは、中国のアイスクリームとお茶のチェーン店「Mixue Bingcheng(蜜雪冰城)」の売上が1億人民元(約19.5億円)の売上を突破し、Luckin Coffee(瑞幸咖啡)はココナッツ・ラテを100万個販売した。地元メディア Caixin(財新)によると、このイベントの成功を受けて、Meituan は毎月18日に定期的にライブコマースのプロモーションイベントを計画しており、複数のブランドがすでに来月のセッションの準備をしているとのことだ。

Meituan のオンラインテイクアウトイベントシリーズは、同社がそのコア市場で、フードデリバリの選択肢をプラットフォームに組み込んでいる短編動画サービス「Douyin(抖音)」と 「WeChat Channels(微信視頻号)」からの強い挑戦に直面する中で開始された。Meituan の最初のイベントは、bilibili(嗶哩嗶哩) や Douyin などの動画プラットフォームのライブストリーマーによって開催されたが、これは Meituan が現在自社プラットフォーム上に人気あるインフルエンサーを欠いているためだと報道は指摘している。財新

ByteDance(字節跳動)の Volcano Engine(火山引擎)、中国の AI スタートアップを支援するクラウド製品を発表(4月19日)

ByteDance(字節跳動)のクラウドサービス「Volcano Engine(火山引擎)」は18日、新しい AI ベンチャー各社向けに大規模モデルのトレーニングをを支援することを目的とした一連のクラウド製品をリリースした。Volcano Engine の代表取締役である Tan Dai 氏は、メディアの Yicai(第一財経)に対し、「自社で大型モデルを開発するのではなく、ChatGPT の代替品を作ろうとする国内の AI スタートアップにサービスを提供する予定だ」と述べた。

TikTok を運営する同社が新たに立ち上げた製品には機械学習プラットフォームがあり、計算コストを最大70%節約しながら数十億のパラメータモデルのトレーニングをサポートできるとしている。第一財経

DingTalk(釘釘)、Alibaba(阿里巴巴)の ChatGPT 的サービスを提供開始(4月19日)

Alibaba(阿里巴巴)は、新たな ChatGPT 的サービスを、職場のコラボレーションツールである 「DingTalk(釘釘)」に連携した。この動きは、Alibaba が先週、独自の大規模言語モデル「Tongyi Qianwen(通義千問)」を展開したのに続くものだ。18日に行われたリアルタイムのデモンストレーションでは、DingTalk 社長 Ye Jun(叶軍)氏が、新しい人が参加すると、アップデートされたアプリが過去のグループチャットの要点を自動的に整理する事例を披露した。

また、AI を搭載した DingTalk は、プロンプトに応答して数秒で記事やポスターを作成するユーザを支援することができる。また、現地メディアの Caixin(財新)によると、DingTalk は Alibaba の ChatGPT 的なツールを組み込んだ最初の製品であり、現在、このプログラムの背後にある「ほとんどのコンピューティングパワーリソースへの独占アクセス」を持っていると Ye Jun 氏は述べている。競合の ByteDance 傘下のオフィスソフトウェアプラットフォーム「Lark(中文名:Feishu=飛書)」も、アプリ内で AI を提供することを急いでいる。財新

北京大学チーム、Excel の計算を簡略化する AI ツールを開発(4月19日)

手動で数式を設定することなく、プロンプトに基づいて自動計算を行うことができる Microsoft Excel で使用するための AI ツール「ChatExcel」が、北京大学のチームによって作成された。このツールは今年2月にローンチしたが、北京大学が18日に創設チームの記事を掲載したことで、広く世間の注目を集め、メディアに取り上げられるようになった。

チームのリーダーで、北京の教育機関の助教授 Yuan Li(袁粒)氏は、ChatExcel は Excel のような専門的なソフトウェアをより使いやすくするために開発されたと述べている。AI を搭載したこのツールは、ChatExcel の公式サイトで無料で利用でき、利用回数の制限もない。北京大学

Weibo(微博)、AI コンテンツ作成ツールを一部ユーザで試験運用(4月17日)

中国のマイクロブログプラットフォーム大手「Weibo(微博)」は、AI を搭載したクリエイティブアシスタントを第2四半期にローンチするする予定であることを、15日に中国中部の都市・長沙で開催された同社の年次クリエイターフェスティバルで幹部が発表した。中国最大のソーシャルプラットフォームの一つである Weibo は、長沙で2日間にわたって開催されたフェスティバルで、クリエイターがコンテンツを収益化できるようにすることを目的とした多くのインセンティブを発表する予定だ。

Weibo は、ライフスタイルプラットフォーム 「RED/Xiaohongshu(小紅書)」や短編動画アプリから大きな圧力を受けており、数四半期連続で総収入と広告収入の減少を記録している。同社は、今後発表する AI アシスタントとクリエイター向けの一連のマネタイズインセンティブにより、コンテンツ制作の効率化とクリエイターの収益向上を目指し、競争力維持につなげたい考えだ。

Weibo は、第2四半期に AI アシスタントをローンチする際、オリジナルブログ記事を5,000以上持つ100人のクリエイターを招待し、最初に使用する予定だ。現地メディアの IThome(IT 之家)によると、Weibo の運営担当シニアバイスプレジデント Zengjui Cao(曹増輝)氏は AI ジェネレーティブコンテンツをコンテンツ制作における新しいトレンドとチャンスと呼び、「AI は人間のクリエイターにとって代わるものではなく、そのアシスタントとなるだろう」と述べた。

Weibo の2022年末の月間アクティブユーザ数は5億8,600万人で、最新の業績報告によると、これは Xiaohongshu の2倍の数である。しかし、 Xiaohongshu のユーザは、Weibo アプリのユーザよりも毎日20分近く長くアプリを利用していることが記録されている。地元メディア 21Jingji(21財経)が引用した分析会社 Qianguan(易觀千帆)の統計によると、昨年7月の時点で、Weibo の1日の平均利用時間は36.43分だった。IT 之家) (21財経

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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