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OpenAI は12日、リリース ノートで、ChatGPT Plus 加入者に ChatGPT プラグインを週内に提供開始すると発表した。同社は、このベータ版リリースで ChatGPT が「インターネットへのアクセスを通じ、70以上のサードパーティ製プラグインを使用できるようになる。」と述べた。
リリースノートには、次のように書かれている。
(ChatGPT Plus のユーザは)実験的な新機能への早期アクセスをお楽しみいただけますが、開発中に変更される可能性があります。これらの機能には、設定の新しいベータパネルからアクセスできるようにする予定で、来週中(15日週)にすべての Plus ユーザに提供されます。
We’re rolling out web browsing and Plugins to all ChatGPT Plus users over the next week! Moving from alpha to beta, they allow ChatGPT to access the internet and to use 70+ third-party plugins. https://t.co/t4syFUj0fL pic.twitter.com/Mw9FMpKq91
— OpenAI (@OpenAI) May 12, 2023
OpenAI は3月、Instacart、Kayak、Zapier のブランド提供を含む11のサードパーティプラグインを正式に発表した。しかし、今回公開される70以上のサードパーティプラグインには、将棋、レシピ検索、サッカー中継、栄養学などのプラグインが含まれる。ChatGPT のプラグインを作りたい開発者のために、ウェイティングリストのが用意された。
ChatGPT プラグインが大きな意味を持つ理由
ChatGPT のプラグインが、ジェネレーティブ AI の主導権争いの風景を変える可能性があり、ChatGPT が単なるツールではなく、プラットフォームとなることはすぐにわかることだ。ChatGPT にウェブサーフィンを許可することで、幻覚を最小限に抑え、ブランドがデータ収集の取り組みを洗練させるのに役立つだろう。しかし、それはもしかしたら一部のウェブサイトの命取りになり(ChatGPT が代わりにやってくれるのに、なぜ閲覧するのか)、機密データのセキュリティ問題を引き起こす可能性もある。
ChatGPT のプラグインにアクセスできるようになることは、ChatGPT の機能にとって大きな変化であることに疑いの余地はない。そしてそれは、先週の Google I/O で Google がBardの大幅なアップグレードを発表した直後という、非常に都合の良いタイミングでやってきた。
しかし、オープンソースコミュニティからの脅威は、何千人もの開発者が将来のウェブサーフィンの可能性を持つ自律型 AI エージェントに取り組んでいることから、迫ってきていまる。AutoGPT や AgentGPT などのデモは、先月 Twitter で話題となった。そしてスタートアップの Hyperwrite は、Chrome の 拡張機能を使ってネットサーフィンをする AI エージェントのデモを発表した。つまり、いつものように OpenAI が先を行くために素早く動いていることは明らかなのだ。
16日、OpenAI CEO の Sam Altman 氏が議会で証言することになっているが、彼に質問する議員の中に、ChatGPT プラグインが一般に広く利用されるようになったときの可能性や落とし穴を理解している人がいるかどうかは、興味深いところだ。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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