ChatGPTで財務エクセル分析業務を半減「財務AIジュリエット」公開ーーエンジニア公認会計士が開発

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請求書受取サービスなど展開するジュリオは7月4日、ChatGPT搭載のAI財務計算「財務AIジュリエット」を正式に公開した。財務AIジュリエットは財務分析を効率的に行うためのAIツールで、税理士や会計のコンサルタント、経営企画、ファンドマネージャーなど、財務分析を必要とするユーザーに対し、公認会計士が開発したAI財務分析をワンクリックで活用できる。

対話型AI「ChatGPT」をベースに独自に開発した解析ツールにより、エクセルなどで管理している財務諸表の表データを分析可能。財務リスク分析や予測、会計数値の解釈、内部監査、監査役、会計監査の調書作成、事業計画作成のサポートなどに使用できる。

ファイルをそのままコピーアンドペーストで入力することが可能で、OpenAIが提供するChatGPTをそのまま利用する場合に比較して、情報漏洩リスクやアクセス制限などのセキュリティ面での機能も強化されている。

同社によると、正式公開前に実施した利用調査において、財務や会計の業務に従事している12人で構成されたチームが月次で886時間かかっていたレポーティング業務を、454時間にまで短縮できたとしている。一般的な業務でも利用可能で、議事録作成や日本語のレビューと校正、多言語翻訳、文書の要約と見出しの提案などにも対応している。利用料金は1アカウントあたり月額5,000円。今後、同社では新たな計算力の強化や最新財務データの活用、マルチAIによる分析力強化などの開発も進める予定。

財務AIジュリエットはサイバーエージェント・キャピタルが出資するジュリオが開発。ジュリオ代表の姥貝(ウバガイ)賢次氏は公認会計士・公認システム監査人・公認不正検査士の経歴を持つ、現役の会計士でありながらエンジニアとしての顔を持つ人物。彼を中心とするエンジニアチームで開発を進めた。

via PR TIMES

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