AI病理画像診断「PidPort」のメドメイン、8.5億円をシリーズA2調達——累積調達額は20.5億円に

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Image credit: Medmain

デジタル病理支援 AI システム「PidPort」を開発・提供するメドメインは18日、シリーズ A ラウンドの 2nd クローズで、8.5億円を調達したと発表した。このラウンドには、PSP、ミガロホールディングス(東証:5535)、ニコン(東証:7731)、エンジェルナビ・グループ、個人投資家の福山太郎氏が参加した。

これはメドメインにとって、2022年7月の調達(シリーズ A ラウンドの 1st クローズの推定)に続くものだ。PSP は今回、2022年7月に続くフォローオンでの参加。同社の累積調達額は20.5億円に達した。調達した資金は、病理 AI の開発とその製品化に向けた医療機器承認申請、デジタル病理化のための設備投資、営業体制の強化に向けた投資に充てられる。

同社は病理診断における人手不足や過剰な労働負荷の課題解決を目指し、独自の転移学習の基盤技術を武器に、がん検出が可能な高精度な病理 AI の開発に成功している。PidPort は、顕微鏡で見る従来の病理プレパラートをデジタル化し、クラウド上で画像を共有。遠隔地の施設間での診断支援や、AIによる病変の自動検出を可能にするシステムだ。医療機関のみならず、学会やカンファレンスでの利用、医学教育や製薬企業の研究開発でも活用が進んでいる。

今後は周辺システムとの連携を強化し、より利便性の高いサービスへと改良を重ねていく方針だ。病理診断の需要は世界的に増加し続けている一方で、検査を担う医療従事者の慢性的な人手不足が深刻化している。デジタル化と AI 活用で効率化を図り、この課題解決を目指す同社の動きに、期待が高まっている。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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