医師・薬剤師向け漢方診断・処方支援ソフト開発、VARYTEXが1.6億円をプレシリーズA調達——PKSHAアルゴリズムファンドがリード

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Image credit: VARYTEX

漢方診断支援ソフトウェア「KAMPO365works」の開発を行う VARYTEX(ヴァリテックス)は17日、プレシリーズ A ラウンドで1.6億円を調達したと発表した。

このラウンドは PKSHA アルゴリズムファンドがリードし、NES、モバイル・インターネットキャピタル、エム・エス・インベストメント、SMBC ベンチャーキャピタルが参加した。今回の調達を受けて、VARYTEX の累積調達額は2.1億円に達した。

これは同社にとって、2022年12月に実施したシードラウンドに続くものだ。NES は以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。

VARYTEX は2021年3月、ツムラ・伊藤忠商事・ヤフー出身のメンバーらにより創業。漢方診断支援ソフトウェアの開発を核として、医師や薬剤師が漢方薬の診断と処方を効率的かつ正確に行えるよう支援するプログラム医療機器(SaMD:Software as a Medical Device)などの開発を行なっている。

SaMD は、デジタル技術を利活用して診断や治療を支援するソフトウエアとその記録媒体を含むものを指し、汎用コンピューターや携帯情報端末などにプログラムをインストールして使用する。

同社は、日本東洋医学会との共同開発により、診断・処方のアルゴリズムを確立しているという。漢方医学の理論体系に基づき、漢方本来の効果を検証し、非漢方専門医による治療サポートや漢方専門医の業務支援にも寄与している。

また、今年5月末には、非医療機器として開発された漢方業務支援ソフトウェア「KAMPO365works」の正式販売を予定している。このソフトウェアは、漢方薬の診断や処方を支援するためのツールであり、医師や薬剤師が漢方薬を適切に使用する際の補助として機能する。最短3分の問診に回答すると、漢方医学的診断の「証」を判定し、患者に合った漢方薬の候補を瞬時に表示することができる。

今回調達した資金は、開発中ソフトウェアのプログラム医療機器薬事承認や各種試験、臨床データ獲得や、プロダクトの性能向上に充てられるという。同社は今後も、最先端テクノロジーの力によって、より一層スピーディーに進化を遂げ、漢方・未病事業の社会実装を加速化するべく事業を進めるとしている。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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